それでも、好き。【シカマル】【我愛羅】

恋人 ページ49

『よしッ！じゃあ私、木の葉に行くよ！』

我愛羅「そうか」

『うん』



立ち上がった私の手を我愛羅が引く。
え？なになに？



我愛羅「その前に…良いか？」

『我愛羅…？なあに？』



我愛羅は目を一瞬伏せた後、私の目を見た。
いつになく真剣で、心臓が跳ねた。



我愛羅「手術を受ければ、お前の記憶がなくなってしまうかもしれない」

『あ…うん、そうだね』

我愛羅「だから、先に言っておく」



我愛羅が私の腕を引き、抱きしめる。
突然すぎて、呼吸すら忘れる。

そして、火がついたように顔がボッと熱くなる。



『なッ…！！我愛羅！？』

我愛羅「俺は………ずっと、お前が好きだったんだ」

『……ぁ…ぅ………ぇっと………』



言葉が上手く出てこない。
薄々、我愛羅から好意が向けられているのは気づいていた。

…けど、いきなりすぎる。
まだ心の準備が…！！

返事に困っていると、我愛羅が私を解放した。



『………我愛羅？』

我愛羅「これが言いたかっただけだ。返事はいつでも良い。急かしはしない」

『あ、あはは……そっ、か』



我愛羅の顔が見れない。
今、多分、耳まで真っ赤になってる。



我愛羅「明日に備えて、もう寝よう」

『う、ん……おやすみ、我愛羅』

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