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LikeAbout7 接近 ページ7

涼太side



もしや…と思った。



Aちゃんはオレじゃなく、笠松センパイに来て欲しかったんじゃないか…って。



相手にされてないと感じると…
意地でも振り向かせたくなる。





練習終わり…



カノジョへ会いに道場へ向かった。





茜「黄瀬君?」

『どーも。Aちゃんは?』

茜「ストレス発散しに行くとかで、先に帰ったよ」

『発散スか…行き先は知ってる?』

茜「勿論!そこしか有り得ないから」





親友のプライベートを安易に暴露する茜ちゃん。



でも、お陰で接触出来るっス。





手書きの地図を貰って辿り着いた場所は…



可愛らしい佇まいのパンケーキ店。



ガラス越しに中を覗くと、座って読書するカノジョがいた。



気付かれないように近付こう。





『Aちゃーんっ!』

『!?』

『相席いいっスか?』

『ど、どうぞ…はい、メニュー』

『ありがと』





メニューで顔を隠しながら様子を見る。



…全く緊張感がないっス。





『この店の常連なの?』

『練習で疲れると甘い物が食べたくなって…お忍びで来ます。黄瀬君もよく来るんですか?』

『オレは…何となく初めて』





会話が余所余所しい。
タメなんだし、敬語を外せばいいのに…





数分後…



注文したパンケーキが運ばれてきた。





『美味そう…』

『いただきます』





ナイフで切って一口頬張ると、優しい甘さが口いっぱいに広がる。





『ヤバッ…』

『ハマるでしょ?』





これが素顔のAちゃん…



ほのぼのした雰囲気に癒されていく。





『あのさ…』

『…?』

『出来れば敬語やめないスか?』

『…今まで不快にさせてました?』

『不快と言うより、恐縮するっス』

『そっか…ごめんね』





頬を染めて苦笑するカノジョ。



少し距離を縮められたかも…と思うオレ。





食べ進めていくと、カノジョの口端に付くクリームに目がいった。



取ってあげようか…





『ちょっと、動かないで』

『えっ…』





指先が口元へ触れた瞬間、分かり易い位に相手の身体が跳ねる。





『クリーム、付いてたっス』

『あっ、ありがとう』





これでは、まるでカレシカノジョ。



気持ちが揺れてたりして…と自惚れてしまった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 彼氏   
作品ジャンル:アニメ
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なび(プロフ) - ?!可愛い顔でどうしました?(゚o゚; (2015年8月3日 20時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
つばさん - ヾ(o´∀`o)ノ (2015年8月3日 5時) (レス) id: 07745c7cb6 (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - リコさん» お久です♪ではでは、私は邪魔せずに話の下書きしようかなぁ??楽しんで下さいね(*´▽`*) (2015年3月28日 23時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - お久しぶりです!コメント出来なくてすいませんでした。これからゆっくり読んでキュンキュンしてます!(///∇///) (2015年3月28日 23時) (レス) id: c67d3cf1ba (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - チャルランさん» お久しぶりでーす(^o^)やはり、皆さん4月に向けて忙しいですよね?実は私も忙しくて…orzスローテンポですが、じっくり読んで下さい♪無理はしないでね(^_^)/~ (2015年3月27日 22時) (レス) id: 2e3b7e0c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なび | 作成日時:2015年2月20日 19時

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