３４seconds・断ち切る為に ページ34
YOUside
私とコタは保健室へ着いた。
保健医の先生は、丁度留守にしている。
葉山「薬、どうすんだよ」
『薬箱、見てみようかな』
胃薬はすぐに見つかり、服用して気持ちを落ち着かせた。
コタは回転イスに座り、暇なのかクルクル回っている。
葉山「ハラ減ったぁ…」
『ごめん。付き合わせて…』
葉山「気にすんなよ」
今なら言えるかな？
誰もいないし、コタも話を聞いてくれるよね？
私は生唾を飲んで、身体を彼の方へ向けた。
『コタ…』
葉山「んー？」
『大事な話、聞いてくれる？』
葉山「…？改まってどうした？」
『実はね…』
鳴り止まない鼓動を抑え込むには、どうしたらいい？
もう逃げることは…
絶対に出来ない。
頑張れ！
『私…小さい頃からコタのことが好きだった』
葉山「！？」
突然のカミングアウトに、回転したイスが止まる。
『いつも素直になれずにいたけど…側にいるだけで楽しい気持ちになれたの』
葉山「A…オレは…」
『コタが果子ちゃんを好きなのは分かってる。それを知っていて、自分の気持ちを伝えたいと思った。コタへの想いを断ち切る為に…』
葉山「…ごめん。Aがオレに対して、そういう風に思ってくれていたなんて知らなかった…」
『言っておくけど、気まずくならないでよ？』
葉山「なる訳ないっしょ！…でも、オレはまだ果子ちゃんを諦めきれない」
『そうだよね…』
葉山「何か…ありがとな」
『お礼を言われるようなことはしてないよ』
予想通りコタにフられる結果になったけど、何故か気持ちが清々しい。
胸のつかえが取れた感じ。
コタはしっかり、私の気持ちに向き合ってくれた。
目を見て言えて、後悔もしない。
良い片想いだったな…
私たち、また幼なじみとして上手くやっていけるよね？
俯いて思いに耽っていたら、コタが近寄ってきた。
『…？』
葉山「体育館…行くんだろ？」
『うん』
葉山「どんだけの女子が赤司目当てで観てるのか…考えただけで溜め息が出る」
『赤司君なら納得いくじゃない』
不意に赤司君の話題が出てきたのに、当の本人はいなくて…
赤司君が背中を押してくれたお陰で今があるんだ…と、感慨深くなる。
そして、無性に感謝の気持ちを伝えたくなった。
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なび(プロフ) - アンジュさん» ごめんなさい…反省してます。でも、更新出来る日は元気なので安心してください。これからも頑張ります！ (2016年2月14日 10時) (
レス) id: e7664e92f9 (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 無理は禁物ですよ。前にもありましたね。ゆっくり休んで、なびさんのペースで作ってくださいね。更新なくてさみしかったですよ。 (2016年2月13日 22時) (レス) id: a644d45974 (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - さくさん» ありがとうございます。熱も一日で下がったので、無理のない範囲でやっていきます。一日1話で申し訳ないですが、お付き合い下さい(*^o^*) (2016年2月13日 22時) (レス) id: e7664e92f9 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 毎日楽しみにしていますが無理だけはしないでくださいね！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 74a7b7fe34 (このIDを非表示/違反報告)
がー - もう一回すみません！書きれなくて・・・笑ていうか、赤司くんの王子様姿！・・・ヤバイっすね！(〃´ω｀)ゞ夢主ちゃんと赤司君いい雰囲気でなごみますね(ﾟ´∀｀ﾟ)ﾉ (2016年2月10日 18時) (レス) id: 8adeec7253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なび | 作成日時：2016年1月14日 18時
