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4seconds・交換したタオル ページ4

征十郎side



ダンダンッ



放課後の体育館…



集合したばかりで、各々が個々に練習。





葉山「果子ちゃん、遅いなぁー。ねぇ、赤司」

『…』

実渕「…ったく。愛だの恋だの、うつつを抜かしちゃって…いつか征ちゃんにぶっ飛ばされるわよ」

葉山「はいはーい」





退屈凌ぎに人差し指でボールを回す小太郎に、玲央は呆れ返っている。





葉山「赤司はさぁ、果子ちゃんのこと可愛いと思わない?」

『どうだろうな』

実渕「彼女もいいけど、私はAちゃん派ね」

『!?』

葉山「Aー?レオ姉ってば、どうしちゃったんだよ」

実渕「あら…本音を言ったまでだけど」





玲央がいたお陰で、この手の話に真剣な答えを返す必要がなくて安堵した。





果子「皆さん、お疲れ様です」

葉山「おっ!果子ちゃん!」





噂の渦中にあったマネージャー陣が、タオルを手に部員一人一人に配り始める。



水山さんは子犬のような視線で見つめる小太郎に気付かず、俺の方へ歩いてきた。





果子「赤司君、お疲れ様。はい、タオル」

『あぁ…すまない』

果子「良かったら、スポドリもどうぞ」





タオルを首に掛けて汗を拭く仕草をしながら、俺は水山さんではなく彼女を探す。



すると、彼女の隣には小太郎がいて…





『コタ、汗拭かないと…』

葉山「Aから貰うタオルか…」

『何か文句あるの?』

葉山「いや、別に…果子ちゃんと目が合ったと思ったんだけどなぁ」

『…?』





心の中で思った。



小太郎は自分では気付いてないが、彼女へ皮肉を言っている…と。



俺からすれば不愉快だ。



2人の会話を黙って聞いている訳にはいかず、身体が勝手に動いてしまう。





『小太郎…』

葉山「…ん?」

『タオル、交換してくれないか?』

葉山「えー、何で?」

『いいから、早くしろ』

葉山「…オレのタオルと赤司のタオル…あっ、そっかぁ!赤司と交換すれば、果子ちゃんに渡された事になるんじゃん!」

『…』

葉山「そうと来れば喜んで!」





単純な奴…



小太郎は自分のことに一杯で、絶対に俺の胸の内を悟っていない。



互いの利益を考えれば、こうするのがベストだ。





果子「葉山先輩、何か楽しそうですね」

葉山「分かる?ヘヘッ…」



『…』

『…?』





交換したのはいいものの、小太郎を見る彼女の瞳が悲しそうだったのは気のせいか?





まさか、彼女は…!?





いや…



違うと思っていよう。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 彼氏   
作品ジャンル:アニメ
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なび(プロフ) - アンジュさん» ごめんなさい…反省してます。でも、更新出来る日は元気なので安心してください。これからも頑張ります! (2016年2月14日 10時) (レス) id: e7664e92f9 (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 無理は禁物ですよ。前にもありましたね。ゆっくり休んで、なびさんのペースで作ってくださいね。更新なくてさみしかったですよ。 (2016年2月13日 22時) (レス) id: a644d45974 (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - さくさん» ありがとうございます。熱も一日で下がったので、無理のない範囲でやっていきます。一日1話で申し訳ないですが、お付き合い下さい(*^o^*) (2016年2月13日 22時) (レス) id: e7664e92f9 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 毎日楽しみにしていますが無理だけはしないでくださいね! (2016年2月13日 21時) (レス) id: 74a7b7fe34 (このIDを非表示/違反報告)
がー - もう一回すみません!書きれなくて・・・笑ていうか、赤司くんの王子様姿!・・・ヤバイっすね!(〃´ω`)ゞ夢主ちゃんと赤司君いい雰囲気でなごみますね(゚´∀`゚)ノ (2016年2月10日 18時) (レス) id: 8adeec7253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なび | 作成日時:2016年1月14日 18時

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