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30seconds・文化祭当日 ページ30

YOUside



文化祭当日の朝、寝起きの私はベッドの上で一息つく。



それは、コタに告白しようと決めたから…



伝わるかな?



伝えきれるかな…?



ううん…今日こそ言わなければ!





カーテン越しに見える秋晴れの空に、気持ちを落ち着かせた。





葉山「授業も部活もないなんて、本当にバラ色だよなぁ」





寮を出た私は、コタと学校へ向かっている。



そんな彼の何気ない横顔をつい見てしまう。





これまで行き場のない恋心は、恥ずかしくて止まらなくて空回りもしてきた。



果たして、勇気を振り絞れるだろうか?





葉山「…どうした?」

『な、何でもない!』





ハァ…



告白する意気込みはあるけど、まだ無理だわ…



一呼吸しよ。





学校へ着くと、お祭ムードの校内に圧倒されそうになる。



同時にテンションが上がってきた。





葉山「A、じゃあな。オレ、着替える支度があっから…」

『うん』

葉山「自由時間に、果子ちゃんとウチへ来いよ」





私は果子ちゃんのおまけ?



こんなことを言われるのも、大分慣れてきたな…



走って行くコタの後ろ姿を見つめながら、自分もクラスへ向かった。





教室へと続く廊下にいたのは、果子ちゃん。



そして、彼女の隣には赤司君が立っている。





『おはよう』

果子「Aちゃん、おはよう」

『おはよう、日野さん』





赤司君の服装を見て、私は言葉を詰まらせてしまった。



出し物が劇ということで、既に衣装チェンジしていたのだ。



思わず、率直な気持ちが口から出てしまう。





『本の世界から出てきた王子様みたいだね』

『!?』

果子「同感!後で写真撮って?」

『時間があれば構わないが、何せ着心地が余り良くなくてね…終わったらすぐに着替えると思うな』

果子「お姫様役の子が羨ましい…」

『1日限定のお姫様もどうかと思うけど…』

果子「まぁ…出来れば、毎日お姫様でいたいかも…」





果子ちゃんは、腕組みをして私の方へ視線を向ける。



意味分からず、首を傾げて見つめ返した。





『何?』

果子「何でもなーい」

『…?』

『日野さん…鞄置いてきたら?』

『そうだね』





赤司君…
女子受けが良い格好でほぼ1日いるんだ。



文化祭という勢いに乗って、告白されたりするんじゃないの?



私がコタにしようとしてるんだから、絶対に有り得る!

31seconds・男らしさ→←29seconds・揺るがない決意



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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 彼氏   
作品ジャンル:アニメ
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なび(プロフ) - アンジュさん» ごめんなさい…反省してます。でも、更新出来る日は元気なので安心してください。これからも頑張ります! (2016年2月14日 10時) (レス) id: e7664e92f9 (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 無理は禁物ですよ。前にもありましたね。ゆっくり休んで、なびさんのペースで作ってくださいね。更新なくてさみしかったですよ。 (2016年2月13日 22時) (レス) id: a644d45974 (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - さくさん» ありがとうございます。熱も一日で下がったので、無理のない範囲でやっていきます。一日1話で申し訳ないですが、お付き合い下さい(*^o^*) (2016年2月13日 22時) (レス) id: e7664e92f9 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 毎日楽しみにしていますが無理だけはしないでくださいね! (2016年2月13日 21時) (レス) id: 74a7b7fe34 (このIDを非表示/違反報告)
がー - もう一回すみません!書きれなくて・・・笑ていうか、赤司くんの王子様姿!・・・ヤバイっすね!(〃´ω`)ゞ夢主ちゃんと赤司君いい雰囲気でなごみますね(゚´∀`゚)ノ (2016年2月10日 18時) (レス) id: 8adeec7253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なび | 作成日時:2016年1月14日 18時

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