花言葉【ハリーポッター】秘密の部屋Ⅰ (ページ4)

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3 失神手前の少女ページ4

歌菜は混乱し何が何だか分からなくなり前も向かず全力疾走した

ドンッ

誰かとぶつかった
歌菜はすぐに誤りまた走り出そうとした
グッとそのぶつかってしまった人に腕を掴まれた

『ｯ!!!!!!!!!!!!』

それはフードを被ったしわくちゃの老婆で老婆とは思えないような握力で歌菜の腕を握る

「......お嬢ちゃん...親はどこにいるんだい？」

フードでできた黒い影の隙間からギロりと光る黄色い瞳に睨まれ歌菜は声すら出なかった

「......すまない此奴は我輩の連れの子でな」

いきなり後からバリントンボイスが聞こえた

『せセブルス教授？』

裏返っている歌菜の声にセブルスは目を見開いた

セ「......さっさっとされ」

セブルスはギロリの老婆を睨む老婆は皺がひきつり逃げるようにどこかへ行ってしまった

『あっあぁ、』

セ「まったくスクルとマーリウはどこにいるのだ」

『あっあぁ、』

セ「......ﾁｯ」

セブルスは大きく舌打ちし歌菜を抱き上げた

『!!!!!!』

セ「今の貴様はまともに歩けないだろう」

セブルスは歌菜を軽いお姫様抱っこの形にしスタスタと歩いていく
そんな二人を怪しい人々はジロジロと見たがセブルスの鋭い目付きで睨まれるとすぐに顔を背けた

セ「どこに向かっていたのだ」

『ふフローリしゅ·あんど·ぶブロッツしょてんでしゅ』

声は裏返っているわカミカミだわと小刻みに震えている歌菜を見れば誰でも「可哀想に...」とそう思っただろう
セブルスはそんな可哀想な歌菜を見てため息をついた

セ「まったく............店の前までだぞ」

ノクターン横丁はもうとっくに出てフローリシュ·アンド·ブロッツ書店の前まで来てセブルスはやっと可哀想な歌菜を下ろした

セ「なんでこんな日にかぎって......」

セブルスはギルデロイ·ロックハートのサイン会の看板をこの上なく邪魔者を見るような目で睨みつけた

いっぽう書店にはギルデロイ·ロックハートを見に来た大量の女性で埋めつくされている

『だ大丈夫です教授...本を買うだけですから』

まだ声は裏返っているし冷や汗が頬を伝っているが歌菜は勇気を振り絞って人でいっぱいの書店へ入っていった

セ「......お前らは…」

スク「いや...その...ゴメン...」