《FAIRYTAIL》一匹狼ともう1つの世界

＊＊＊＊＊ ページ43

グレイside


シャルル
「見て！！扉があるわよ！！！」


グレイ
「あそこか！！！」



ドアを思いっきり蹴破れば、ナツとウェンディ、Aが倒れていた。



ルーシィ
「ナツ！！ウェンディ！！A！！！」



俺は2人に“エクスボール”を1つずつ渡しシャルルはウェンディに、ルーシィはナツにそれぞれ飲ませた。


俺もAに飲ませようとAの上半身を起こした。


体が冷たい。


基本コイツは俺よりも体温が低い。


がこれはあまりにも冷たすぎる。


Aの顔を見れば血の気がなく、今にでも死んじまいそうだった。


恐らく他の2人より魔力を抽出されちまったんだ。


ガジルの言ってた通り、コイツは“白の民”だったんだ。


焦る気持ちが先立つ中、Aの口に“エクスボール”を入れる。


しかし飲み込む力すら残っていないのか、エクスボールが口の中から零れた。


俺はもう一度口の中に入れた。



グレイ
「頼む飲んでくれ！」



しかし結果は同じ。


この手は使いたくなかったが。



グレイ
「悪ィA」



俺はエクスボールを自分の口の中に入れた。


そして自分の口をAの口に押し付ける。



ルーシィ
「ちょっ！！？グレイ！！？？」


シャルル
「こんな時になにやってんのよ！！！」



2人の声を無視して俺はエクスボールを舌で押し込み口の奥まで入れた。


頼む飲んでくれ。


その時、ゴクリと飲み込む音が聞こえた。

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