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十二話 ページ14

それから暫くして、平和な時が流れていった。



日が立つのは早く、もう十二月。


あまりに平和なもので、なにか事件でも起こらないかと思っていた。


…そんな事、思わない方が良かったのに。



ある日、数人の友達に呼び出された。


小金井くんは行ってこいと笑顔で言っていて、水戸部くんは少し心配そうにこちらを見ていた。


あれからバスケ部の男子は君付けと敬語なしで呼ぶ事になり、リコさんの事はリコちゃんに変化した。



少し考えているとその友達が口を開いた。



「……え?」


開いた口が塞がらないとはこの事だろう。


「聞こえなかったの?だから、気持ち悪いって言ってんの。」


「無口キャラで来たと思ったら今度は男に媚び売って、何様のつもり?性格変わりすぎ。」


その言葉ですべて理解した。


あぁ、私はまた、無意識に変わってしまっていたんだ。


「だからさ〜、タヒんでくれない?」


…………気がつくと、私の体は外へと放り出されていた。


ここは三階、どう考えても無事じゃすまない。


…機械だから死にはしないが、機械が壊れたらお終いだ。


何故か、その時に仲良くしてくれたバスケ部メンバーの顔が浮かんだ。


みんなの笑顔、見たかったな…


だって最後に見たのは、みんなの驚いた顔だったから。

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設定タグ:黒バス , 水戸部 , 誠凛   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2016年8月20日 11時

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