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十一話 ページ13

ま、だからコイツには悪評が立たないんだけどね。


「……んで、ゲーセンでそんな事ペラペラ話していいんですかー」


『…まぁ、いいんちゃう?ほかの奴らゲームに熱中しとるし。』


聞いてたらどうすんだよ…


『聞いてたら聞いてたでなんとかなるやろ。』


うわ、悟りやがった。この妖怪サトリメガネが…


『誰が妖怪サトリメガネやて?』


あ、やべ。


『……罰として、今度ワシの買い物に付き合ってな☆』


「…はぁ、了解。」


まぁ、それくらいならいいか…


『……あ、それとも…』


んん?なんだろうな…


この電話越しでもわかる変態臭……


『キスがええか?』


おい、絶対小さい頃の話してるだろ。


あまりにムカついたので、電話をぶち切った。



あれから電話とLINEがひっきりなしに来たが、無視して眠った。


そして、次の日の放課後、私はリコさんに入部届けを出した。



それから…、スポドリを作って、配って、みんなの様子を見ることが私の仕事となった。


まぁ、それだけでは物足りず、私はたまに練習試合に出たりしていた。


そしたら何故か、キャプテン達を負かしちゃって…


何故か、エースとして活躍する事になった。


そして、ある日…


………あれ?


「ん?どうした?」


それは、ある試合中のことだった。


リコさんが駆け寄ってくる。


「…あ、いや…、リコさん、悪いんだけど…」


「ん?なあに?」


「…キャプテンを、下げて。」


「えっ?」


「……」


「わかった。代わりは…」


「私が出る。」


「了解。タイム!!」


その合図でみんなが来る。


「どうしたんだ?」


「……日向くん。ベンチへ。」


「はっ!?なんで…、まだやれるぞ!?」


「…無茶言わないでください。足捻ってる癖に。」


そう言うとみんな驚いていた。


「しかも右手の人差し指、突き指してますよね?」


「うっ……」


キャプテンは何も言えなくなっている様だ。


「わかったらとっとと座って冷やして下さい。代わりは私が務めますので。」


「……すまねぇな。」


「いえ、サポートするのがマネージャーですから。」



キャプテンが私を信頼して、代わりをを私に預けてくれた。


それだけで胸がいっぱいになって、やる気が出て、練習試合だけど、負けられないなって思った。


………もちろん、大差をつけて勝利した。

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設定タグ:黒バス , 水戸部 , 誠凛   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2016年8月20日 11時

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