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地獄手記/六 ページ8

過去、とある小さな村


ある村のお話です。その村には丁という子供がいました。

明るくもなく暗くもなく。
すこし他の子供とは違う考えを持った、それだけの子供がいました。

しかし、その歪んだ考えのせいか、彼には友人は一人もいませんでした。

しかも、元々村の人間ではないこと、みなしごということもあり、誰からも一歩引かれた存在でした。



そんな彼にも、想いを寄せる人間がいたのです。

その少女の名は【A】。


美しい黒い髪と澄んだ紺色の瞳、明るく素敵な笑顔、心を沈める美しい声。

彼女は完璧で、誰からも好かれていました。


丁はそんな彼女に、淡い思いを抱いていました。
叶うわけもないのに、ただひたすら思いをそっと胸のうちに秘めていたのです。



ある日、丁は村から少し歩いた所にある森で一人遊んでいました。
すると後ろから声が聞こえたのです。

A「ねえ、私も混ぜてよ」

丁「…え、貴方は……なん、でですか」

A「ダメなの?」

丁「いえ、そういうわけではありませんが…私なんかといてはあなたの評判が悪くなります」


彼女は不思議そうな顔で私に言いました。



A「貴方は自分が嫌いなの?」

丁「ええ、とても」

A「どうして?」

丁「必要としてる人もいないのです、好きになれるわけがありません」

A「いるよ、ここに」

丁「……え?」

A「私が、貴方を必要としてるもの」



───不思議な、人ですね。

私は彼女のそういうところを好きになったのでしょう、彼女から目を離すことができませんでした。




現在、閻魔殿

シロ「じゃあ、その人が鬼灯様の初恋の人なの!?!?」

鬼灯「はい、まあそうなりますね」

シロ「なんでだろう、こんなにいい雰囲気なのに…」

鬼灯「ああ、本題はここからなのです」




鬼灯「ここからが、私の過ちなので」

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 鬼灯 , 夏折   
作品ジャンル:アニメ
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ロード(プロフ) - 第二幕楽しみです!!続きが気になります! (2014年4月2日 9時) (レス) id: 8adf4c43ee (このIDを非表示/違反報告)
桜狗鬼 - 第二幕、楽しみにしています (2014年3月26日 12時) (レス) id: 6786725dbf (このIDを非表示/違反報告)
ハート(プロフ) - 良かったです!頑張って下さい!あと私も書いてるんで見てください (2014年3月20日 18時) (レス) id: cc78f0ff97 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルノ - 更新楽しみにしています♪ (2014年3月17日 22時) (レス) id: f30c551a70 (このIDを非表示/違反報告)
コマ - 更新が少し遅めですね…。リアルが忙しいのですか?それならば、首を長くして待っております。 (2014年3月15日 10時) (レス) id: f30c551a70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏折 | 作成日時:2014年1月27日 19時

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