地獄手記/壱 ページ2
ここは地獄。
今日もたくさんの亡者たちがたくさん溢れ、裁かれる。
獄卒「脱走だ!捕まえろ!!」
獄卒「逃げられると思うな!」
ああ、地獄の裁判から逃げようなんて、馬鹿な考えもする輩がいるんだね、どの時代にも。
亡者「はぁっ、はぁっ…地獄に堕ちてたまるかっ……!!大体俺は何も悪いことはしてねえじゃねえか…!はぁっ…はあっ……」
…あいつ、女性に乱暴してその上金目のもの全部盗んだのかぁ。
許せねえなぁ、そんなことして『何も悪いことはしてねえ』なんて笑わせるね。
A「…俺は獄卒じゃねえんだけど、さ」
亡者「はぁ、はぁっ、はぁ…ここまで、くれ、ば…大丈夫───「やあ」ひぃい!?」
A「まだ足掻くの?みっともないよ罪も増えるしさぁ、ついてってやるから逃げるのやめなよ」
亡者「う、うるせえ!!バケモノに何がわかる!!」
A「…バケモノ、ねえ……ひひっ、まあいいさ」
俺は瞳をふっ、と伏せる。
そして、勢い良く、開いた。
A「滅!!!!」
亡者「がっ…あ?…」ドサリ
俺は意識を込め、目を相手と合わせると相手を失神させる能力を持つ、それを使い相手を気絶させた。
するとバタバタとせわしない足音がいくつも聞こえる。
獄卒「こっちに逃げた筈───」
A「ほらほら、こっちこっち」
獄卒「あっ!A様!!また捕まえてくださったのですか!!」
獄卒「ありがとうございます!」
A「やめなって、上官でもねえのに女相手に敬語に様付けなんて、補佐官のハシビロゴウ鬼神がうるさくするからさ」
「誰がハシビロゴウですが、動物にはなんの罪もありませんよ」
A「ほらきた、じゃあ俺はこの辺で」
やつから逃げるようにそそくさとその場をあとにする。
本当は、殺してやりたいくらい憎んでいるが、それは誰にも言えない秘密だ────
あいつには、私が味わった苦痛、絶望、恐怖、すべてを味わわせてやる…!!!
覚悟していろ…!
閻魔大王第一補佐官、鬼灯!!!
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ロード(プロフ) - 第二幕楽しみです!!続きが気になります! (2014年4月2日 9時) (レス) id: 8adf4c43ee (このIDを非表示/違反報告)
桜狗鬼 - 第二幕、楽しみにしています (2014年3月26日 12時) (レス) id: 6786725dbf (このIDを非表示/違反報告)
ハート(プロフ) - 良かったです!頑張って下さい!あと私も書いてるんで見てください (2014年3月20日 18時) (レス) id: cc78f0ff97 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルノ - 更新楽しみにしています♪ (2014年3月17日 22時) (レス) id: f30c551a70 (このIDを非表示/違反報告)
コマ - 更新が少し遅めですね…。リアルが忙しいのですか?それならば、首を長くして待っております。 (2014年3月15日 10時) (レス) id: f30c551a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏折 | 作成日時:2014年1月27日 19時