お泊り ページ7
リ「成程、レイコさんはもう……」
畳の一室に入り、レイコさんはもういないこと、『ユウジンチョウ』は夏目君が持っていることを説明した後、リクオ君は自分のことのように悲しそうにそう言った。
リ「わかりました。では、その妖怪のことをあなたに任せてもいいですか?」
夏「名前を返すだけ……ですよね?」
リクオ君は年下なのに、夏目君は敬語を使っている。
見ていてなんだか可笑しかった。
リ「僕より年上なんですから敬語じゃなくていいですよ。……はい、妖怪のほうもそう言ってますし」
夏「わかった、そっちも敬語じゃなくていい」
ニ「貴様は妖怪を信用しているのだな」
夏目君の隣りに座って(?)いるニャンコ先生がリクオ君にそう言った。
リ「どうだろう……」リクオ君は困ったように笑う。その笑い方は、なんだか夏目君に似ていると思った。「でも、悪い妖怪ばかりじゃないって、知ってるから」
夏目君は――わからないと言った顔をしていた。
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今日はもう、遅いから。
と、若菜さんの一言で私達は急遽泊まることになった。
話が終わり、ふすまを開けると、そこには顔馴染みのたくさんの妖怪。
?「あっ!」
一番早く私に気がついたのは、白い着物にマフラーを巻いた少女――雪女だった。
つ「A様! お久し振りです!」
貴「久し振り、雪女」
私に近づいてきた雪女の頭を撫でる。
彼女のほうがうんと年上なのだが。
つ「お元気そうでなによりです。それと、私のことはつららとお呼びください」
貴「うん、つららも元気そうで良かった」
雪女――つららと話していると、いつの間にか私達の周りにはたくさんの妖怪が集まっていた。
?「A様」
声のした方を見れば、そこには本来あるべき場所にあるはずの首が無く、その代わりにマフラーを巻いている美青年――首無だった。
貴「首無! 久し振り」
首「お久し振りです。向こうでお友達は出来ましたか?」
その台詞は、なんだかお父さんみたいだった。
貴「うん! あ、今日はその友達の一人を連れて来たんだよ!」
首「そのような話でしたね。A様ならすぐにとても良いご友人ができると思っていました」
貴「ありがとう!」
この後、青田坊や黒田坊、河童に毛倡妓達などと話して、夜を迎えた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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紗嵐(プロフ) - 126位にランクインしました! 皆様のお陰です! ありがとうございます! (2014年3月13日 16時) (レス) id: f9f03150e8 (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - こばんさん» ありがとー! 嬉しいなっ☆ これからもがんばるねっ♪ (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - 和美さん» 私も夏目ラブです! ありがとうございます!ありがとうございます! (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - 皐月飛亜さん» ありがとうございます! とても嬉しいです! 頑張りますねっ! (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - 狛夜さん» ありがとうございます! 頑張ります! (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗嵐 | 作成日時:2011年11月12日 17時