奴良家 ページ6
突然で申し訳ないのだが、私と夏目君、そして用心棒であるニャンコ先生はリクオ君に呼ばれ、東京に来ている。
貴「最初に言っておくけど、これから行く家は極道一家だから」
夏「極道……?」
夏目君の顔が青ざめていく。
貴「ああ違う違う! 妖怪の、ね」
リクオ君の家に着き、インターホンを押す。
夏「……でかい」
その言葉に私は笑いそうになった。
リクオ君の家は現代では滅多に見ない、武家屋敷みたいな家である。
?「はーい」
インターホンに反応して出てきたのは、ぱっと見二十代いや、十代後半でも通るような若さ、後ろで髪を止め、着物を着た女性――若菜さんだった。
若「あら、Aちゃん? 久し振りね」
貴「お久し振りです、若菜さん。元気そうでなによりです」
若「あら? そっちの子は――Aちゃんの彼氏?」
貴「なっ、なななななに言ってるんですか!? 違いますよ! 彼は夏目貴志君、私の学校の友達です!」
私が夏目君の彼女だなんて、夏目君に失礼です!
そういうと、若菜さんは笑い始めた。
……何がおかしいんだろうか。
貴「あ、この家は妖怪ばっかだから、ニャンコ先生、喋っても大丈夫だよ?」
ニ「そうなのか?」
若「うわっ! 何これ!?」
ニャンコ先生に気がついた若菜さんは、ニャンコ先生を抱き上げた。
若「うわー! 微妙に可愛い!」
若菜さん……。
微妙に可愛いって……。
?「ちょっと母さん! いつまで話してるの!?」
なかなか這入ってこない若菜さんを不思議に思ったのか、リクオ君が家の中から出てきた。
貴「久し振り、リクオ君」
リ「久し振り!」
貴「紹介するね。私のクラスの夏目貴志君に、用心棒のニャンコ先生。私の幼馴染の奴良リクオ君」
夏「初めまして」
リ「初めまして」
これが、夏目貴志と奴良リクオの初対面である。
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紗嵐(プロフ) - 126位にランクインしました! 皆様のお陰です! ありがとうございます! (2014年3月13日 16時) (レス) id: f9f03150e8 (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - こばんさん» ありがとー! 嬉しいなっ☆ これからもがんばるねっ♪ (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - 和美さん» 私も夏目ラブです! ありがとうございます!ありがとうございます! (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - 皐月飛亜さん» ありがとうございます! とても嬉しいです! 頑張りますねっ! (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - 狛夜さん» ありがとうございます! 頑張ります! (2012年8月31日 23時) (レス) id: 4a0538ac6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗嵐 | 作成日時:2011年11月12日 17時