妖怪の主の幼馴染で妖怪が見える彼の友達

聞きたいこと ページ12

名前を返し、妖怪――『あやなみ』にお礼を言い、私達はリクオ君の家に帰った。

？「お帰りなさい、リクオ様、A様」

私達の帰りに一番早く気がついた首無が言う。

貴「ただいま、首無」

首「お怪我はありませんか？」

貴「私は何もしてないから、大丈夫」

情けない話である。

貴「それより、布団の準備をしてくれない？ 夏目君、疲れちゃったみたいだから」

妖怪に名前を返すのは、そんなに簡単にはいかないらしい。

首「わかりました」

貴「あ、それと……」

首「はい？」

貴「おじいちゃん――ぬらりひょうさんは、家にいる？」

どうも私は、どうしておじいちゃんがレイコさんを知っているのかという疑問が、頭から離れないらしい。

気になって仕方がない。

首「総大将なら、おそらく自室におられると思います」

貴「そっか。ありがとう」

私は、ちょっと不安だったけれど、夏目君をリクオ君達に任せて、おじいちゃんの部屋に向かった。

ふすまの前に立ち、三回ノックをする。

貴「おじいちゃん、いる？ Aだけど」

少しの沈黙の後、中から、「入ってもいいよ」と、いわれたので、中に入る。

ぬ「お帰り。怪我はないか」

貴「ただいま。うん、私は何もしてないから」

ぬ「そうか。しかし、あの子増にとって、Aちゃんが側にいたほうがいいと思うがな……」

貴「何か言った？」

ぬ「いいや、何も言ってないよ。……それで、何の用じゃ」

おじいちゃんはそういうが、どうやら、私がここに来た理由は、それでも、とっくにわかっているらしい。

さすが年をとっても総大将である。

貴「うん。聞きたいことがあってね」

私は言う。

貴「夏目くんの祖母――レイコさんのことを、教えてほしいの」


．


．


．


お知らせ


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

そこで、皆様に訊きたいことがあります。

この物語で、リクオか、夏目で悩んでいます。

もしよろしければ、どちらがいいか、教えてください。

勿論、この二人以外でも構いません。

教えてくれたら、嬉しいです。

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