74小節目 だいすき ページ50
御幸side
「御幸は、気になってる女の子のこと見つけれた?」
目の前には、真っ赤な顔の村上。
好きって自覚した瞬間から、何度告白しそうになった事か。
あの時の女の子といつの日か重ねてしまっていたことも、今全部わかった。
御幸「今見つけたよ。A。」
村上の腕をひき、耳元でそう呟いた。
貴女「えっ、」
顔をあげた村上の顔は初めて見る、いわゆる女の顔だった。
無理。可愛い。
抱きしめたら怒るかな。今すぐキスがしたい。
御幸「好きだよ。A。やっと見つけた。」
貴女「み、御幸…。なんでわかって、」
御幸「運命?とか、」
貴女「運命…。」
御幸「俺は村上がどこにいようが見つけるよ。俺はお前が好きだから。」
自分でもくさいこと言ってるのは分かってる。
けど、目の前にいる彼女の事がそれほど好きなんだ。
御幸「Aは?俺のこと好き?」
貴女「わ、私は…ずっと好きだった。」
御幸「だった?今は?」
我ながら意地悪な質問だと思う。
でも、否定の答えなんて俺の選択肢にはない。
貴女「今でも、好き…です…。」
俯きながらそう答える彼女を思いっきり抱きしめた。
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貴女「み、御幸。も、くるしっ。離して。」
御幸「やだ、まだ幸せを噛み締めたい。」
貴女「御幸の顔が見たいよ?」
そーやってこの子は…。
可愛いこといって。
大人しく、離してやると
貴女「っ……」
御幸「顔真っ赤じゃねーか。」
貴女「だっ、だって!!!恥ずかしいし!まさか御幸が私の事好きでいてくれてるなんて思いもせんかったし!!!てか、なんで私だって気づいたの?」
御幸「お前マジでわかんねーの?」
自分自身ですっげぇヒント出てたけど
御幸「楽譜が貼ってあった台紙に、寄せ書きと写真貼ってあったから。」
貴女「あっー!!!!賞状持ってる写真か!!!」
御幸「そー。あと、寄せ書きに瑠依って書いてあったから。聞きたことあるなーって思って。」
貴女「そっか。会ってるもんね。瑠依と。」
御幸「そ。」
顔から赤みが引いた彼女の顔に手を伸ばすと、直ぐに赤くなった。
貴女「な、何。」
御幸「好きだよ。俺と付き合って。」
丸目の大きな目を見開いたあと、瞬きをして
貴女「うん。」
そう頷いた彼女を俺はまた、抱きしめた。
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夏樹(プロフ) - 諸行無常系女子さん» コメントありがとうございます!トロンボーンいいですね!かっこよくて大好きです!これからも頑張らせていただきます! (2019年3月25日 17時) (レス) id: c7a3e884e2 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!私も実は、吹部勢です!トロンボーンでございます!この小説を見つけた瞬間、運命!!と思いました!(笑)ダイヤのAも好きだし、吹部だし...これからも頑張ってください!(≧∀≦) (2019年3月25日 16時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - りと( ?????? )さん» ありがとうございます!!面白いだなんて!嬉しいです!吹部ですか…なんか吹部ってだけでなんかテンションあがります!更新、頑張りますね! (2019年1月26日 21時) (レス) id: e01e257d4c (このIDを非表示/違反報告)
りと( ?????? )(プロフ) - コメント失礼します。とても面白く、続きが気になります!これからも更新頑張ってください!ちなみに僕も吹部です! (2019年1月26日 20時) (レス) id: 275e1a29df (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - ccさん» そうなんよ〜!どっちも打撃力が凄いけんね!面白いと思うよ!!更新頑張るわ! (2018年8月13日 11時) (レス) id: e01e257d4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏樹 x他1人 | 作成日時:2018年6月9日 21時