吹部と野球部〜青道高校正捕手とトランペッターとの恋物語〜2nd

66小節目 野球留学 ページ42

澪side

澪「さぁ！さぁ！着いたよ！！我が青道高校！！！」

沢「どうでもいいけど、もうアンタの車には二度と乗らねぇからな…」

えー…これでも上手くなったほうやのに(*´・ω・｀*)




なんて会話をしながらグラウンドへ向かう






カキーン、








沢「！！？？？」

うわっ…すごいマヌケ顔w

礼「どう？これが我が校誇るグラウンド設備よ！あっちには雨天練習場もあるし…ウチの部員の半数は寮で生活しているわ！」

ドヤ顔で沢村くんに説明する礼。

沢村くんは珍しいものがいっぱいで目を輝かせとるのを礼と2人でニヤニヤしてると

沢「別にときめいてなんかねーぞ！ちょっと驚いただけだ！第一、こんな金かけなくても野球はできんだよ！」

礼「！」

沢「どーせ選手だってうまいやつばっか集めてんだろ？だったら強くて当たり前じゃねーか…


ていうか…こーゆー何でも揃ったエリート軍団には死んでも負けたくねぇ！！！」

おおっ、、雑草魂が見える…

礼「確かに君の言う通り…ウチの部員の約半数は他県出身者…いわゆる"野球留学"というやつだわ」

沢「(やっぱり寄せ集めの集団じゃねーか)」

澪「地元の選手が出場できんー 。選手の能力にしか関心がない…野球留学については批判も多いみたいやけど、私はそうは思わん。

現在高校野球のレベルは日本が世界一って言われ、プロ野球選手やって次々とメジャーに挑戦しよる時代や」

礼「"誰よりも野球がうまくなりたい！"その一念だけでわずか15歳の少年が親元を離れ、より厳しい環境で己の能力を磨き鍛え上げる」

澪「私らはね…」

礼・澪「そういう覚悟と向上心を持った選手達を心の底から尊敬しているわ／の」

ドヤ顔で決まったァァァ！！！
これでこの子は、うちの野球を認めてくれる…

あとは…

東「コラァ ピッチャー何じゃその腑抜けた球は！
俺をなめてんのか？こんなんじゃ、練習にもならんやろーが！
もっと活きた球投げんかい！！
こんくらいでバテやがって…」

東くん…相変わらずやな…。
でも、これはこれでいい刺激になるかも！


東「やる気がねーなら田舎に帰れこのドアホ！テメーぐらいの投手ならウチにはゴロゴロいるんだからよ！」

川「や、やる気はあります…」

東「だったらさっさと投げーや！」

少しムッとしてる沢村くんに言う

澪「あの子のバッティングは見といた方がええよ。高校通算42本塁打を誇る怪物…東清国。一応やけど、今年のドラフト候補生やで！」


ははっ…沢村くん口空いとるで

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