吹部と野球部〜青道高校正捕手とトランペッターとの恋物語〜2nd

65小節目 青道の救世主 ページ41

澪side

時はもう9月…
バットにボールが当たる金属音とピッチャーが投げたボールがキャッチャーのミットにおさまる音がする

そんな中、

いつもの如く1年生ピッチャー川上くんは引退したドラフト候補の東くんにしごかれてる。

東「コォラ！！！川上ィ！！なんや、その球はァ！？」

川「す、すみません…」


東くんのあれは愛情の裏返しなんよね〜

川上くん自身分かっとると思うけど



選手の練習風景を見ていたら礼が申し訳なさそうに話しかけてきた…


礼「澪…今日の練習にあの子が見学に来るんだけど、私このあと用事があって…駅まで迎えに行ってくれない？」

澪「ああ、例のあの子ね…おけおけ。ほな行ってくるねー」



1度、プレハブに戻って車の鍵を持って駐車場に向かう。


御「あれ？澪さん。どこに行くんですか？」

駐車場に行く途中に御幸に出会った

澪「御幸〜。今から青道の救世主を迎えに行くのー！！！」

御「はぁ？」

澪「御幸の力が必要になるけん、力貸してなー」


並外れた肩関節。7色に変化するボール。

あの子がうちに来てくれたら、うちの戦力は上がる




車に乗り込み、駅へ車を走らせる





駅に着くと丁度電車が着いたのか、人が溢れかえってた。

こんなかから見つけるのたいそいしなぁ…
うーん…こーなったら…


澪「沢村くーん！！！沢村栄純くーん！！！」

叫ぶのみ！！！


名前を大声で呼ばれたのが恥ずかしかったのか真っ赤な顔をして沢村くんが現れた。

沢「アンタ…なんでそんな大声で俺の名前を呼ぶんだよ！？恥ずかしかったんだけど！？」

澪「えー？こーでもせんど見つけれんかったしー？」

真っ赤な顔をして怒る沢村くんはなんか可愛いな

澪「まぁ、立ち話もなんだし…行こっか！」



ぶぅぅん





沢「ア、アンタ…」

澪「ん？てかどしたん？顔色悪いよ？」

沢「運転下手かよ！？」





んー、ペーパードライバーの講習受けたんやけどなー







澪「まぁまぁ！そんなことより！あとちょっとで着くけんねー！！！しっかりつかまっとき！」

ぎゅぃぃん

沢「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ！！！！！帰りたいぃぃぃぃっ！！！！！！」









その頃の青道

礼「失敗したわ…」

御「礼ちゃんどうしたの…？」

礼「澪に見学に来る子を車で迎えに行ってもらったんだけど…あの子、運転下手だったわ…」

御「ははっ…(絶対乗りたくねぇ…)」






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やっと主人公出せた…

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