52小節目 過去 ページ27
御幸side
あたしの秘密も聞いてくれる?
その言葉を発したときの村上の表情に驚いた。
自分を追い詰めて今にも泣きそうな顔で言われたもんだから、少しゾッとした。
そして次の一言で俺の表情が消える。
貴女「あたしのお父さんはあたしが殺したんや…。」
御「はっ……?」
乾いた笑みしかできず戸惑った。
村上はぽつりぽつりと“あの10年前のこと”を話してくれた。
貴女side
10年前……あの日は家の近くの自衛隊の駐屯地であった、お祭りの出来事やった。
貴女「いやや〜!Aもお祭りいくんよ〜!!!コホッ」
母「なーに、言よんよ!風邪引きよんやけん、お母さんとお家おろ?」
貴女「(ふるふる)いくの〜!」
父「まあまあ、ええやん。来年から澪も東京いってしまうんやけん。」
母「ほぉ?」
颯「Aちゃん!なん食べる!?」
澪「颯(そう)。Aちゃん、具合あんまよくないけん澪ちゃんといこか?」
颯「うん……。」
今、思えばなんで駄々こねたんやろ。
警察官の両親、父は警察官が出しとる店の手伝い、母は見回りをかねて姉と弟と祭りを楽しんでいた。
あたしは具合が悪くなって、裏の椅子で休んどった。
ジャリッ
砂利を踏む音が聞こえたから顔をあげるとそこには、
義眼の男がいた。
「見つけた。」
男の雰囲気が怖くて、でも声がでなくて
カランッ
はいていた下駄が落ちた音と、鈍い音が最後に聞こえた。
そこからあたしの意識は途絶えた。
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夏樹(プロフ) - 諸行無常系女子さん» コメントありがとうございます!トロンボーンいいですね!かっこよくて大好きです!これからも頑張らせていただきます! (2019年3月25日 17時) (レス) id: c7a3e884e2 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!私も実は、吹部勢です!トロンボーンでございます!この小説を見つけた瞬間、運命!!と思いました!(笑)ダイヤのAも好きだし、吹部だし...これからも頑張ってください!(≧∀≦) (2019年3月25日 16時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - りと( ?????? )さん» ありがとうございます!!面白いだなんて!嬉しいです!吹部ですか…なんか吹部ってだけでなんかテンションあがります!更新、頑張りますね! (2019年1月26日 21時) (レス) id: e01e257d4c (このIDを非表示/違反報告)
りと( ?????? )(プロフ) - コメント失礼します。とても面白く、続きが気になります!これからも更新頑張ってください!ちなみに僕も吹部です! (2019年1月26日 20時) (レス) id: 275e1a29df (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - ccさん» そうなんよ〜!どっちも打撃力が凄いけんね!面白いと思うよ!!更新頑張るわ! (2018年8月13日 11時) (レス) id: e01e257d4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏樹 x他1人 | 作成日時:2018年6月9日 21時