吹部と野球部〜青道高校正捕手とトランペッターとの恋物語〜2nd

41小節目　バス ページ13

貴女side


ニコニコと笑いながら上機嫌で、あたしは着替えて、楽器などの荷物を持ってバスへ向かった。

けど、そのニコニコ笑顔もバスに着くとすぐに消えた。


「はいっ！じゃあ村上と水樹！隣に座って！」


貴女「はぁ！？嫌ですよ！こんな野郎と隣だなんて！！藍田の隣がいいです！！！」

「ダーメ！藍田の隣は私♪」

貴女「………(ふざけんな………！！)」









水「なぁ……。いつまで不貞腐れてンだよ。」

貴女「………。」



そう。あたしは窓側(水樹も窓側がいいって言ってたけど無理矢理座って奪った)に座り顔を外に向けケータイをいじっていた。


真「A！なーにケータイいじってんの？」

ひょこっと後ろの席から身を乗り出してきた。

貴女「真衣……。」

後ろからぬっと手が出て来たと思うと

真「隙あり！！」

貴女「あたしのケータイ！！！」


とられた……。
……まぁ。ロックかけてるからいいけど。


真「おぉ〜！Aさんや。Aさん。待ち受けの3人は誰かな？」


ん？


貴女「あぁ。それ？幼馴染み達だよ。」

あたしと瑠依と要と虎太郎の4人。

楽しかったな。

真「へぇ。じゃあ、A以外の3人は愛媛の高校？」

貴女「んー。違うよ？女の子の方は東京(こっち)来とるよ。男の子2人は愛媛のおんなじ高校やったと思う。」

真「ふーん。」


水「(じっーー……)」

貴女「何？」

水「いや…すっげぇ嬉しそうな顔して話してたから、そんな顔するんだなって思った。」

貴女「バカにしとる？」









そんなに嬉しそうな顔しとったんかな？



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桐陰が優勝したぁぁ！！！二度目の春夏連覇！！史上初！！

おめでとうございます！！！！！！！

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