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ピピピ・・・・。
「ん・・・。よく寝t、ってやばっもうこんな時間!?」
朝、携帯のアラームで起きて時間をみると、いつも家をでる時間になっていた。
もちろん家事をしている余裕がないので、慌てて支度をし、家をでる。
駅に着くともうすでに電車がきていたので、走ってなんとか間に合わせた。
「・・・危なかった」
高校に入ってから、時間ギリギリに起きるのは初めてだな。昨日は早めに寝たのに。
・・もしかして、5年ぶりにやっと御幸くんと直接会って、話せて安心したからかな。
「おはよー。ってA、どうしたのその髪!?」
「・・・へっ?」
教室に着くと、瑠衣が驚いた顔をして、私に問いかける。
鏡をみると、髪がボサボサだった。
「・・・あ、ヤバい。髪とかしわすれた・・・」
「どうしたら髪とかし忘れるの・・・・。ほら、櫛貸してあげるから」
「・・・ありがとう」
寝坊した挙句、髪までとかし忘れるだなんて、ほんとあほだな。
「いつもちゃんとしてるのに、今日はどうしたの?お弁当も持ってきてないようだし」
「それが実は時間ギリギリに起きちゃって・・。
慌てて家でたの。お昼は購買でいいやって」
「なほどねー。もしかしてその理由って、
久しぶりに先輩と会って話せたからなのかなー?」
「ぐっ・・。なぜバレた」
「Aって超わかりやすいからねー。昨日と今日じゃ雰囲気全然違うもの」
あれ、そんなに雰囲気にでていたのかな。
そういえば昨日、御幸くんと無事連絡取れたら報告するって言ったから、瑠衣に結果言わなきゃ。
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時