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「え、戻ってきた理由聞かれたけど、ちゃんと言えなかったの?」
「・・・うん」
話した内容をざっくり伝えると、驚いた表情でそう言われた。
まぁ、そう言われるだろうとは思っていたけども。
「普通に”先輩に会うためだけに戻ってきた”って言えばいいじゃん
そしてそのまま告白」
「いや、最後おかしいから。
・・・本当はちゃんと戻ってきた理由言おうと思ってたんだよ。
でもね、いざとなったら恥ずかしくて」
「さすがヘタレ。そんなんじゃいつまでも言えないよ」
「うるさい、そんなことわかってるよ。」
恥ずかしい以外にも、そのこと言ったら御幸くんがどんな反応するのか。
もしかしたら引かれるかもしれない、そんなことも頭によぎる。
「いや、引かれるってことはないと思うし、普通に大丈夫だと思うけど」
「・・・・え“、なんで考えてることわかるの、怖いんだけど」
「顔に書いてあったよー。まぁいつ言うのかは、A次第だから。
本当に必要なときは協力するけど、まぁあとは頑張って」
「うん、ありがとう、瑠衣。」
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時