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011◇ ページ11

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御幸side








朝練が終わり、なぜか倉持と一緒に、教室へ向かう。






昨日の夜、まさか本当に黒沼から電話がくるとは思っていなかったから、正直びっくりしたな。





戻ってきた理由聞いたら、なんだかはぐらかされたけど、結局なんだろうか。







まぁタイミング掴めたら言うって言われたし、





俺に言うのに結構勇気のいる理由なのかもしれない。







「―・・・い、おい、御幸!聞いてんのかコラ!」



「あ、わり。聞いてなかった」



「お前が人の話聞かないの珍しいな。

もしかして、昨日昼休みに話してた1年の黒沼ってやつのことを、ずっと考えてたのか?」



「・・はぁ!?」



「やっぱりな」








まさか、倉持から黒沼の名前がでるとは思っていなかったので、驚いて思わず変な声がでた。





さすがよく周りをみているだけあって、鋭いというか、





ていうか







「お前、そもそもなんで黒沼の名前知ってるんだよ!そこまでいくとこぇーよ」



「いやなんでって。昨日名乗ってんの聞こえたからだよ」



「・・・なんだ。そういうことか。」








まぁ、そうだよな。倉持がわざわざ他人から、知らない下級生の名前聞いたりしないもんな。








「黒沼って子、お前とどういう関係なんだ?

何年かぶりに再会したような雰囲気だったしよ」



「んー、そうだな・・・。幼馴染?なのかな」



「なんで疑問形なんだよ・・」



「小学生のときのある日、偶然近所の河原で出会ったんだ」






懐かしいあの頃を思い出しながら、





気づいたら俺は倉持に、黒沼と出会った当時のことを話し始めた。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時

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