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012◇__ ページ12

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御幸side



5年前





「・・ひっく・・ふえーん・・」





野球の練習の帰り道。聞こえてくる女の子の鳴き声らしきもの。



気になったので、俺は声の元を辿っていくと、河原で泣いている女の子がいた。






「ねぇ、きみ。どうしたの?こんなところで泣いてて」





そう聞くと、驚いた反応をして、こちらを向く。



振り向いたその女の子は、涙でひどい表情をしていた。



でも、俺はその表情をみて、なぜかドキドキした。





「・・・・その・・えっと・・・・」


「あ、いきなり知らない男から話しかけられると、そりゃ困るよな。ごめん。

俺の名前は、御幸一也。俺でよければ、話聞くよ」


「・・・黒沼A・・その・・・大切なもの落としちゃって・・・・。みつからないの・・。」


「それってどんなもの?どの辺りで落としたかわかる?」


「・・・イルカのキーホルダー・・・。多分、この辺りで落としたんだと思う・・。」


「じゃあ、一緒に探してやるよ!」





イルカのキーホルダーか。確かに、小さそうだからすぐには見つからなそうだな。



とりあえず軽く歩いて探す。



そうすると、なにか小さいものが落ちてるのがみえた。





「・・・あ。イルカのキーホルダーだ。

おーい、Aちゃん!探し物って、これであってるかな!?」


「・・・うん、そう!これ!ありがとう!・・・えっと、御幸くん、だっけ?」


「うん!大切なものは落とさずなくさずちゃんと気をつけろよ!じゃあな!」





こうして、Aちゃんとお別れをする。




にしても、探し物みつかったときのAちゃんの顔、とてもいい笑顔で、可愛かったな。



そういえば、名前だけ聞いたけど、学校や学年までは聞きそびれちゃった。




また、会えるといいな

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時

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