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「あ、A。今日は部活見学してくの?」


「・・・あ、小湊先輩。こんにちは。今日は色々と予定があるので行きませんよー」





あれから数週間。あの日の翌日、



『入学したてのとき、よく野球部の見学にきてくれていた子だよね』



と野球部の3年生の小湊亮介という先輩から話をかけられた。



その日以降、なぜか頻繁に小湊先輩に声をかけられるように。




「小湊じゃなくて亮介。って何回も言ってるよね」


「・・あ。すみません、亮介先輩。つい癖で・・。気をつけますね!

あ、次移動教室なんで、失礼します!」




そう先輩に言い、私はその場を去った。


その場の近くに、私が今一番話したい彼がいたのを知らずに。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時

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