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御幸side
夜。練習が終わり、夜飯の時間。
いつものように食べていると、なぜか視線を感じる。
気になって後ろをみてみると、亮さんが俺のことをチラ見していた。
なんだろうか。そう疑問を持ちながら、再びご飯を食べ始める。
すると、自然に聞こえてくる話し声
「ねぇ、倉持。ずっと気になっていたんだけど、昼休み1年の女子とぶつかっていたでしょ。
そのとき倉持が発した”御幸の”ってどういう意味?」
「あ・・・っ。亮さんあれ、みてたんすか?えっとですね、それは・・・」
え、黒沼の話?
ていうか、倉持、なにみんなが勘違いするようなこと発してんだ。
「御幸の幼馴染で、昨日再会したらしくてそれで。」
「ふぅん。そうなんだ。それ以上のことありそうな言い方だったけど。」
「なにもないですよ、亮さん」
「あ、御幸。なに、こっちの話盗み聞きしてたの?」
思わず会話に入る。ていうか、盗み聞きって人聞き悪いなこの人。
「盗み聞きもなにも、自然に会話が聞こえてきたんですよ」
「そ。あの子とは本当になにもないの?特別な感情を持っていたりとか。」
「だから、なにもないですってば!」
やけにしつこい亮さんに違和感を覚えた矢先に言われた一言
「・・・なら、狙っちゃおうかな。あの子結構俺のタイプだし」
「「えっ」」
「御幸。後悔しても、知らないよ」
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時