『本日ハ晴天ナリ。』第参章【刀剣乱舞】

本日ハ雲天ナリ･･･137 ページ43

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出陣ゲートをガチャガチャと操作していると、





･･･



薬研｢おお、これは梅に鶯だな大将｣




乱｢わあ！主さん可愛い！｣




清光｢主ならもっと派手なのでも似合ってるのになぁ｣






今朝の騒動を見ていた刀剣男士達がわらわらと集まってくる。



『･･･私は反対だったんですけど･･･ね･･･。』


五虎退｢･･･えっ、そうなんですか･･･？｣




堀川｢僕らが無理やりね･･･笑


･･･でも、似合ってると思わない？｣



和泉守｢流石は国広だな｣



乱｢グッジョブだよ！｣





いつの間にか粟田口だけでなく、三条や来派の刀まで本丸からこちらを見ていた。






安定｢もう出陣するんだね、結構早い時間帯なのに｣



『･･･捜索と救出に、調査も兼ねてますからね。


帰りが遅くなるかもしれません。


出来るだけ早く帰れるように努力はします。』





清光｢･･･本当に気をつけてよね、主｣


『･･･分かってますよ。』






部隊のメンバーに刀装をつけて、私は彼らに向き直る。









『･･･いいですか、中傷になった時点で強制的に帰還してもらいます。

安全第一に行動してください。特に大倶利伽羅さん。』




伽羅｢･･････なんで俺なんだ･･･｣




『･･･一人で突っ走りそうだからです。


池田屋でそんな事したら、槍さんに串刺しですからね。

ちゃんと団体行動は守ってください。』






伽羅｢･･･はぁ･･･、言われなくても分かってる。｣



ほんとかなぁ･･･。


大倶利伽羅さんなら、太鼓鐘さんを見かけたらすっ飛んで行きそうだ。

まあ、他のメンバーがしっかり手網握ってくれれば大丈夫だろう。







『･･････よし、準備が出来ました。


これより私達は池田屋へ向かい、太鼓鐘さんの救出及び池田屋の調査を行います。



準備はよろしいですか。』




皆はゆっくりと頷き、表情を引き締める。











出陣ゲートが開き、私達はその光を目指して歩く。










他のメンバーがゲートを抜けて行き、最後に私も続いて入ろうとした時、










光忠｢････ねぇ、･･･｣








『･･･はい』


燭台切さんに声をかけられ、私は後ろを振り返る。












光忠｢･････どうか････貞ちゃんを･･･｣



その先は言わなくても分かる。











『･･･お任せ下さい。』




そう短く言って、私も光の中へと消えた。

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