『本日ハ晴天ナリ。』第参章【刀剣乱舞】

本日ハ雲天ナリ･･･136 ページ42

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私は離まで連行され･･･


･･･否、引きずられて、強制的に衣装チェンジさせられている。






『･･･これ、一人じゃ着られないです。』



大倶利伽羅さんの言った通り、機能面に関しては文句なしの上物だ。

巫女服よりも緻密な設計で、戦闘に特化した素材やら何やらが詰まっている。






･･･ただ、留め具や紐などが容赦なく私の行く手を阻む。



堀川｢･･･まあ、巫女服よりは難しいかもしれないですね･･･笑｣



伽羅｢･･･これくらいは一人で出来るだろ･･･｣




あのねえ、私はあなた達みたいに毎日のように出陣とかしてない体なんですよ。



私に言わせれば、巫女服だって難しい。








『･･････やっぱりこれやめませんか･･･。』






堀川｢せっかく貰ったのに、もったいないですよ！


ほら、もうすぐ終わりますから、ね？｣




堀川は手馴れた様子で黙々と私に着付けをしてくれる。


あなたこれ着たことあるの、？？







･･･



そして私の抵抗も虚しく、されるがまま時が過ぎた。












伽羅｢･･････よし、･･･あとはこれだけだ。｣




大倶利伽羅さんが最後に羽織を後ろから掛ける。










山姥切｢･･･良いんじゃないか、これで。｣



堀川｢うん、よく似合ってますよ！｣








･･･


鏡を覗くと、






『･･･わぁ･･････すごいですね･･･』




想像以上の出来だった。






巫女服の面影はあるものの、色彩がガラリと変わった。







先にかけて黒いグラデーションがかかった深紅の袴。


真っ白な上衣は正装時のものとは違って、とても動きやすい。


羽織物は上衣とは正反対の濡羽色で、所々に金模様があしらわれている。






(･･･うわ、かっこいい･･･これ本当に私が着て大丈夫なのかな･･･)





鏡の前でくるくると回ったりして確認していると、





山姥切｢･･･どうだ、気に入ったか｣





『･･･え、えぇ、まぁ･･･。



･･･服に着られてる感がすごいですけど･･･』





堀川｢もう、似合ってますってば！


ほら、そんな事言ってないで、早く出陣ゲートまで行きましょ！｣




今度は堀川にグイグイと押され、またもやゲートまで連行された。








朝っぱらからこんなにドタバタすると思わなかった。









(･･･なんかもう既に疲れた。)

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