本日ハ蒼天ナリ・・・128 ページ34
sideA
外では、いつしか粟田口の短刀に加えて、今剣や小夜さんなども一緒に遊んでいた。
一旦離に戻ろうと縁側を歩いていると、
乱「やっほー、あるじさーん!」
前田「あ、主君!」
鬼ごっこをしていた短刀達がわらわらと寄ってくる。
『おや、・・・遊ばなくて良いんですか?』
厚「いやぁ、まだ大将にちゃんと礼してないなと思ってな。」
『・・・え、お礼?』
乱「ボクたち、あるじさんのおかげでまたこうやって遊んだり出来たから!」
小夜「・・・これ、・・・みんなで作ったんだ。」
小夜さんが私に、小さな花束をくれた。
『・・・わ、・・・綺麗ですね。
・・・良いんですか、私なんかに・・・』
薬研「いーんだよ、俺たちの気持ちだ。
それに、・・・俺たちは大将を信じてるからな。」
・・・信じてる・・・か・・・。
________________________
side五虎退
あるじさまは本当に良い人だと思った。
それは初めて会った時も、今も、ちっとも変わってない。
だから僕たちは、この人なら、また信じてみてもいいと思ってる。
なのに・・・、
薬研兄さんの言葉を聞いて、
あるじさまは少しだけ悲しそうな顔をしているように見えたのは何故だろう。
中々花束を受け取ろうとしないあるじさま。
もしかして・・・
五虎退「・・・あ、あの・・・
・・・迷惑、でしたか?・・・そ、その・・・ 花束・・・」
あるじさまは『・・・え』と小さく声をあげ、僕たちの方に向き直った。
するとあるじさまは、ゆるゆると首を横に振って、
『・・・・・・いいえ、そうではないんです。
・・・これは有難く受け取ります。』
そう言ってあるじさまは、大切そうに花束を抱えた。
『・・・・・・でも・・・、
・・・
__そんな簡単に人間を信用してはいけませんよ。』
あるじさまはふっと笑いながら言う。
平野「・・・え・・・?」
薬研「・・・大将・・・?」
僕らがその言葉に困惑していると、
『・・・「これ」、ありがとうございます。大切にしますね。』
・・・そう言って花束を持って、何処かに行ってしまった。
(・・・どういう、意味なんだろう・・・?)
その時の僕らは、あるじさまを呼び止めることも出来なかった。
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よぺ(プロフ) - 慧さん» なるほど!他の方のご意見も参考にしたいので、もう少々お待ちくださいね。私は最近の新しい刀剣をあまり知らないので、勉強してきます!(笑)。貴重なご意見とコメントありがとうございます! (2020年4月19日 7時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近の刀剣も出して欲しいです!伯仲の絡みとか、にゃんぜんとちょもさんとか好きなのでw続編も楽しみにしてます! (2020年4月18日 22時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鶴難さん» コメントありがとうございます。なるほど、確かにちょっと度が過ぎているものがありますね・・・。もっと考えるべきでした。これからのお話の参考にさせていただきますね!ありがとうございますm(__)m (2020年4月16日 22時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鶴難 - 夢主ちゃんは戦場では野性的過ぎて「戦場はサバイバルですから」と言ってもおかしくなく見えてきてしまった...まぁ、そこも魅力的なんだけどさぁ...みんなが後々苦労しそうだなぁ...。 (2020年4月16日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 霞さん» おわぁ、なんて嬉しいお言葉・・・!(*ノД`*)・゚・。私も自分で書いてる癖に、早くハッピー本丸のお話が書きたくてうずうずしてます(笑)。まだまだ頑張ります、コメントありがとうございました! (2020年4月13日 16時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よぺ | 作成日時:2020年4月1日 17時