【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【疾風伝 - 1】

22の巻 《悪夢》 ページ22

やがて私の同期たちが

病室からいなくなったのを確認したアスマは、

窓を開けて里の風景を眺め始めた。


私は相変わらず、

カカシのベッドに座ったままだ。


アスマ「どうやら、国の外が騒がしくなってきた」

カカシ「やはり......」

アスマ「奴らの目的が尾獣である以上、この里を――いや、ナルトを狙ってくるのは目に見えている」


A「......」


それは私も、か。


チラリとカカシを振り返ると、

なぜかよしよしと頭を撫でられた。



ガラガラ。



カカシ・アスマ「ん？」

シカマル「俺を外すことないでしょう。俺だって、暁の動向は気に掛かる。

ナルトは、大丈夫なんすか？」


やはり、

シカマルだったか。


まだ帰っていなかったことに

面を食らうアスマだったが、

シカマルの意志を即座に汲み取ったのか、

特に何を言うこともなかった。


先刻からチャクラを感じ取っていたので、

私には驚く要素すらなかったが。


シカマル「暁の奴らが襲ってきたら、あの我愛羅でさえ――」

カカシ「ま、ダメだろうね」


アスマ・シカマル「......！」


やけに重く響くカカシの声に、

アスマとシカマルは押し黙る。


カカシ「......今は」





【今のナルトはもちろん、

サスケでも暁には勝てないよ】

23の巻→←21の巻

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す