~*story23*~ ページ25
あれからなんとか誤解を解こうとしたが皆は全然聞かず…、結局あの新聞は貼られたままで兵団中に噂が広まっていたのだった
「最悪…なんで皆面白がってるのよ」
ジンとは一切そういう関係ではないんだけどな〜…
一人静かな廊下を歩きながら頭を抱え込んでいると、コツコツと廊下を歩く音が聞こえてきた
ふと顔を上げるとその正体はリヴァイで
突然の事に私は固まってしまった
そんな私に気づいたリヴァイは眉間にシワを寄せながら睨んできた
それはいつもの優しい睨みではなく、思わず背筋が凍ってしまうかのような冷たい睨み。
「リヴァイ…」
私が呼び掛けるとリヴァイは私の前で足を止めた
「…お前…アイツと付き合ってたんだな」
「…え」
突然喋りだしたリヴァイの内容は朝の新聞の話
「それは誤解ー…!!」
「リヴァイ副兵長!!待ってください!」
リヴァイの誤解を解こうと口を開いた瞬間、可愛らしい女の子の声が聞こえてきた
驚いてそちらに振り向くと、そこには新兵らしき女の子が資料を持ちながら走ってきた
「あぁ、ペトラか。すまないな」
リヴァイはその女の子から資料を受け取って優しい表情を浮かべた
そんなリヴァイを初めて見た私は驚きを通り越して悲しくなった
…そうだよ…リヴァイは優しいから私が居なくても部下から慕われるよね
グッと拳を作り、唇を噛み締める
「あっ、A兵長!すみません、お話中に……」
「問題ない、こいつと話すことなど他かが知れている。気にするな」
ペトラという子が私に謝ってきたがリヴァイがそれを遮った
そのリヴァイの言葉にズキッと胸が痛む
「…そうだよ!別に気にしないで…!そうだリヴァイ、可愛らしい部下が出来て良かったね♪これでもう我が儘な私と離れられるじゃない!」
心に無い言葉がスラスラと私の口から出てくる
「……そうだな、精々お前もアイツとイチャコラしとけよ」
笑いながら言った私に冷たい視線を送って、リヴァイはペトラと去っていった
「…はっ…あは…あははは…っ…」
不器用すぎる自分に本気で呆れる
何故あんなことしか言えないのだろう…
朝は仲直りするつもりだったのに…結局油を注いでしまった
「まったく…何してんだか……」
独り言を呟き、私は歩きだした
・
・
・
・
・
恋なんて…知らなきゃ良かったなー…
236人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - あうさん» 作者様は読者の私達のために一生懸命作品を考えて提供してくれているんです。それなのにそのようなコメントはどうかな??って思います。何か変えてほしいなら具体的に説明してあげたらいいのではないですか?? (10月24日 16時) (レス) @page31 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
豆乳様。(プロフ) - あうさん» 作者様に作品を提供してもらっている身なのにそのコメントは良くないと思います。自分の意見があるなら、汚い文面では不愉快になる人がいますよ? (2022年1月3日 23時) (レス) id: 0c1825ef28 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます!!そうですかね…?嬉しい言葉頂き少し安心しました!わざわざコメントありがとうございます♪ (2015年8月14日 9時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - 全然そんなこと無いですよ!面白いです!! 記号いれてもアリだと思いますよ ( ^ ∀ ^ )♭ (2015年8月14日 7時) (レス) id: 60894caba1 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子(プロフ) - あうさん» 意見ありがとうございます!期待に応えられなくて申し訳ございません。この小説は完結したので今後書いていく小説にいかしていこうと思います!本当にありがとうございました! (2015年8月10日 19時) (レス) id: 227ebebbd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:兵長大好き女子 | 作成日時:2015年3月30日 18時