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◇ 御幸side ◇





入学式が終わった後の廊下は、新入生の部活勧誘などで賑わっていた。


俺はそんな中、可愛い1年生を探す。が、なかなか見つかない。


今年は不作かもな……そう思ったときだった。





「きゃっ!」


「おっと……。大丈夫か?」





前方から1人の女の子が走ってきて、俺にぶつかってしまったのだ。






「あ、はい!ぶつかってすみませんでした……。」


「大丈夫。気にすんな。」






いつものように作り笑いで言うと、女の子はホッと安心した顔を見せる。


なんて単純な子だ。


女の子をよく見ると野球部の入部用紙を持っていたので気になり、入部用紙を指差して聞いてみた。





「それ、野球部のマネやりたいのか?」


「はい!野球大好きなんです!」


「へぇ……。」





満面の笑みで答える女の子は、初対面なのに俺に対して警戒心など全くない。


丁度いいや。


結構可愛い顔してるし、今日はこの子で遊ぼう。






「俺、御幸一也。野球部だから案内してやるよ」


「本当ですか!私は松下香菜といいます!」


「おう。よろくな、香菜ちゃん。」


「はい、こちらこそ!」






ぱあっと表情を明るくさせ、嬉しそうにに頬を赤らめ笑う香菜ちゃん。


女の子なんて単純な生き物だ。


優しくして笑ってあげるだけで香菜ちゃんみたいな顔をする。


ゲームのように楽しめれば、恋愛なんてこんなものでいい。


女なんて面倒だし。


その点、Aは楽で良い。おまけに美人だし。


きっとAも俺と同じ考えなんだろう。


恋愛は遊び。





「じゃあ、行こうか?」


「えっ?!」





香菜ちゃんの小さな手を握ると、目を大きく見開いて驚き、オロオロと挙動不審な動きを見せる。





「あっあの……手!」


「人多いからはぐれないように、な?」


「っ……はい!」





耳まで真っ赤にさせ、どうしたら良いのかわからないのかそっと握り返される手。


さて、香菜ちゃんはどうやって遊ぼうかな?





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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 倉持洋一   
作品ジャンル:アニメ
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るな - 何度も見ちゃいました。凄く泣けるし、面白いし、この作品凄く大好きです! (2015年3月4日 15時) (レス) id: 89438c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 何度も見ちゃう!そして感動! (2015年2月10日 18時) (レス) id: 8d66b50b66 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - ★アリス☆┗┃∵┃┓さん» コメントありがとうございます!!感動してもらえるなんて嬉しいです(o゚▽゚)書いたかいがあります笑!わ (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - しゅな(?´ ? ` )ノさん» 嬉しいお言葉ですー!こちらこそ、ありがとうございますです(*T▽T*)コメント、あざっした!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)
栗原(プロフ) - soraさん» そう言ってもらえる小説を書けて、嬉しいです(*T▽T*)私なりに頑張ります!コメント、ありがとうございましたッ!! (2015年2月7日 19時) (レス) id: de61b7daa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年10月11日 21時

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