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つめつめホラー ページ15

、、



私たちが歩くたび、床はギシギシと今にも壊れそうな音を立てた。

壊れたら嫌なのでゆっくりゆっくり歩いていく。



「大丈夫だよ、教室なんてどこの学年もこのくらいぼろぼろだよ」

『そうなんですか…きょうしつ?』


それってさっき綾部さんがいってた…
ーーー「四年生の教室が見当たらなくってさ。…」

…あれのことですか?
でも、ここは私が適当に案内してしまった場所だから、教室なんかじゃないんですよね。


でもこれバレたら怒られる…
怪我をさせてしまった上に案内まで適当だったってバレたら怒られる…

バカタレッ!って言われる…



「…誰もいないんだね。僕がいない間に何かあったの?…校庭には人いたみたいだけど」

『えー…っとととととと…』



目を泳がせると、「あれ、転入生?だったら知らないか」と綾部さんが言った。

よかった、そういうことにしておこう。


教室は、お勉強をするところですよね。
中在家さんが教えてくれました。

連れて行ってもらえなかったけど。


綾部さんが階段を上っていく。

階段を上るのははじめてです!
どきどきしながら私も綾部さんに続いた。



しばらく歩くと、扉がいくつかみえてきた。
「一年は組」「一年い組」「一年ろ組」とかかれた木の板がぶら下がっている。

学年がかかれているのかな…


綾部さんはさらに階段を上っていく。



『……えっ!「六年は組」…⁉』



思わず声が出た。
綾部さんが不思議そうな顔をして私を振り返る。


どうして六年は組の教室が、ここに。
そして、その奥には「六年い組」「六年ろ組」…

なんでここに、六年生の教室があるんでしょう。
だって、六年生の皆さんは、別の場所に毎朝授業を受けにいっていたし。

六年生だけじゃない、五年生もそう。
ここには教室があるはずないのに…


扉へ駆け寄り、中を見るために扉を開けようとする。
い組、は組の教室は、ここにくる前にあった扉のように釘で打ち付けられていて開かなかった。


ろ組の教室の扉を思いっきりひっぱると、あっけなく開いて私は尻餅をつきそうになる。


「おっと、」



綾部さんが後ろから押さえてくれた。
ありがとうございます、とお礼を言うと中に入った。


机にラクガキされている。
ハートマークや星マークが墨でかかれていた。



『ひいいっ、つ、爪が落ちてます!爪が!』



爪が散乱していた。
桃色に染まった爪、ハートマークガラの爪、などなど。


「それ、ねいるっていうらしいよ」



つめつめつめめ→←伊作の偉大さを知る……



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小桜(プロフ) - 凄く楽しんで読ませて貰いました! 普段見ない夢主ちゃん設定だったけど、それがとても面白くて、一気に読んでしまいました。夢主ちゃんにはエールを送りたいです! (2022年10月18日 17時) (レス) @page20 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ - 受験生!!!!????頑張ってください!!!!!! (2019年10月31日 11時) (レス) id: e19c10af58 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(//∇//)伊作やぁー(/▽\)♪キールさんありがとうございます!あ、でも薬は嫌いなので飲みたくないなぁ、、、(´・ω・`)伊作ぅ、飲まなきゃだめ?と、留三郎助けて!飲みたくないぞ!飲まないぞ私はぁ!!! (2019年9月3日 19時) (レス) id: 9fd3426ca3 (このIDを非表示/違反報告)
一菜 - 受験生かぁ!そうか、勉強かぁ…(遠い目)痛いのは嫌なのでやめます!(。-ω-。)ノ ・゚゚・。ナイフポイッ 「今は元気だってばー!今日は祭りだから寝込んでられないし!!全力で楽しむ!!雷蔵も心配してくれてありがと"(ノ*>∀<)ノ」 (2019年9月3日 14時) (レス) id: 6fc9187fa6 (このIDを非表示/違反報告)
キール(プロフ) - リリーさん» リリーさん…女神様…ありがとうございます(死亡)夏風邪だと!伊作くん、治療をしてくれ!! 伊作「え!?大好き…ありがとう、嬉しいな…とりあえず、水分補給と落ち着いたらこの薬を飲んで。少しこので休んで行くといいよ…留三郎よんでくるね、(にこ)」 (2019年8月27日 12時) (レス) id: 5aaf045f92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キール | 作成日時:2019年1月7日 20時

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