幸村妹Uｰ17での日常

４９話 ページ49

日吉「ぬいぐるみもあるな」


『誰からですか？』


ウサギだ、多分手作り



日吉「…鬼十次郎」


財前「嘘やん!?」


『鬼…？あー赤毛の高校生』


高校生に見えないけども



財前「…えーあのおっさんがこの人形送ったん？信じられへんわ」


おっさん言ったら駄目ですよ


日吉「しかし以外だな、Aと面識があったのか？」


『そこまで仲良くないです』


なんでくれたんだろう




財前「あ、紅葉の栞や押し花にしてあるで」


日吉「入江奏多からだ」

『仲良くない』(ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ



財前「不思議やなぁ」


『ですね〜』



日吉「おい、たこ焼とかもあるぞ」


財前「あ、それ絶対うちや」


『期待を裏切らない』






日吉「あ、そろそろ戻る時間だ」


財前「えー」


日吉「さっさと行かないと怒られるぞ」


『ありがとうございました』


財前「はよ治せ、スピードスターの如く」


んな無茶な



日吉「大人しくしてろよ」


『はい』



(ﾊﾞﾀﾝｯ







静かなもんだな…


というか元気じゃないか私、めっちゃ話せてたよ


風邪が治るのも時間の問題かもしれない、よっしゃ



…眠い、寝よう









……嘘だぁ、眠りが浅いよ、高熱だから体も熱いよ


これ熱上がったな



意識がもうろうとする…苦しい





頭痛いし気持ち悪いし、何より体が凄く熱い




(ﾋﾔｯ




オデコに何か冷たい物が



『気持ち…いい……誰？』


仁王「ﾌﾟﾘｯ…すまん、おこした」



『何故に…仁王さん…が』


仁王「看病じゃ看病、俺の番」


ああ…そういや、変わりばんこで来てくれるんだった…


『ありがと…』(ｺﾞﾎｯ



さっきよりツラいぞこれは



仁王「あ、熱計りんしゃい」


『うい』




(ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ




仁王「39度8分、う”ーん下がらんのう」


『ですねぇ…』



『あ…濡れ雑巾？ありがとう、気持ちいいです』


仁王「ちょ、濡れ雑巾って、言い方に悪意があるぜよ」


同じじゃん






『っ……』


あ”ーー…うん、ダルいな畜生



仁王「…もう無理しなさんな」


『して…ない』



仁王「どうだか、信じんぜよ〜俺は」


『えー』





仁王「よし、そんなAにとっておきの魔法をしてやるなり」


『…？』


そう言った仁王さんは目をつぶり、何かを唱えた




仁王「プリピヨプピーナプピナッチョ〜」



『なんか、効きそう…』


あ、眠い




仁王「必ず効くぜよ、おやすみA」(ﾁｭｯ



なぜオデコにキスしたし…

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