幸村妹Uｰ17での日常

４８話 ページ48

…寝れたけど駄目だ、高熱のせいで直ぐに起きてしまう



ダルいなぁ…



財前「(ｶﾞﾁｬ 生きとるかー」


日吉「邪魔するぞ」



『(ｺﾞﾎｯ なんで…』



財前「そりゃー…病人を一人にするわけないやん」


いや、大事な練習時間を潰すほどでもないよ



日吉「こうでもしないと他の奴らが集中してプレイ出来ないんだよ……まぁ俺もだけど」(ﾎﾞｿｯ


財前「黒部コーチも了承してくれたわ」



『…マジか』


また迷惑かけた…こんど皆さんになんかあげよう、クッキーとか




財前「変わりばんこで様子見する感じや」


『すみませんねぇ』


日吉「ゆっくり休め」




財前「そういや廊下にA宛の物がいっぱいあったんやけど」


『？』


日吉「見舞いの品だろ、持ってくる」


誰からだろう…





日吉「…増えてた」


財前「うっわほんまや」


『沢山あるね…』


日吉さんの顔が見えない




日吉「えーっと…これは真田さんからで、習字だな」



財前「”気合い”て…まぁらしいっちゃあらしいけどなぁ…」


字めっちゃキレイ




日吉「何だこれ…あ、うちの部長だこれ」


財前「箱や…開けてええ？」


『うん』


財前「(ﾊﾟｶｯ 〜♪……オルゴール？」


日吉「おい、まだ中に何か入ってるぞ」



財前「手紙や、えー必要なもんがあったら伝えろ、大至急用意してやる…やと、」


日吉「あ、これも部長からだ」


赤いバラの花束


『…凄いね、跡部さん』


財前「おん」


日吉「試しに何か頼むか？」

たとえば？


財前「新鮮な空気とか言ったらどうや？」


日吉「それ多分山貰うぞ」


『え、要らない』


てか山って…





日吉「これも箱だ…えーと、橘桔平さんから」


『誰ですか』


財前「不動峰の部長や」


『…知らない人です』


日吉「手紙付いてるぞ」


財前「読むでー、突然の贈り物をすまない、俺は不動峰部長の橘桔平だ、山では伊武が世話になったそうじゃないか、アイツは友達が少ないから仲良くしてやってくれたら嬉しい、早く風邪を治せよ、これは些細な礼だ」



後輩思いのいい先輩だ…





日吉「…中身はスイートポテトだな」


『３つあるから一緒に食べましょう』



財前「おおきに」


日吉「ありがとな」





手作りだ



『』(ﾊﾟｸｯ



美味しい…

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