幸村妹Uｰ17での日常

１６話 ページ16

朝


『…z』



柳「起きろ」



『…？……誰』



柳「柳蓮二だ、寝ぼけているのか？」



『…どうして柳さんが？』



柳「お前を起こしに来た」



『それは…わざわざご足労をかけて…』(ﾓｿﾞｯ



柳「二度寝をしようとするな、起きろ」(ﾊﾞｯｻｧ



『んぐっ……はい』



もう朝か…ツラい


今日は何をするんだろう、筋トレは嫌だな



『(ｼﾞｬｰ』



ふぅ、さっぱりした



柳「おはよう」



『おはようございます、柳さん』



『……』



『あの、鍵は？』



閉めたはずなんだけど



柳「この柳蓮ニ、ピッチングなど容易いことだ」



『やだ怖い』



柳「起きれないんだから開けておけ」


『はい』



柳「…目、腫れているな」



『ん？あっそうだ、薬塗んなきゃ』


柳「痛かっただろう、辛かったな」


『あはは…まあ仕方がないことですよ』



うっスースーする…



『…あれ？眼帯つけらんない…』



柳「貸してみろ」



柳「…よし、これでいいだろう」



『ありがとうございます』



柳「そろそろ行くか、幸村達が待っている」



『はい』









幸村「ああ柳、ありがとう」



柳「幸村の言っていた通り起きていなかったぞ」



幸村「やっぱり？目覚まし時計でも起きないよね」



『うん、気づかない』



切原「鼓膜破れてんじゃねーのか？」




幸村「…ウォークマン禁止にする？」



『わーめっちゃ聞こえる〜１キロ離れた針が落ちる音まで聞こえる〜』



丸井「すごっ」



仁王「超人じゃ」



ウォークマンは私にとって大切な心の拠り所なんだ






切原「腹へった〜」


丸井「なー朝飯まだかな？」



ｺｯｸ「お待たせいたしました、どうぞごゆっくりお召し上がりください」



切原「おーすっげぇ！バイキングじゃん！」



丸井「うまそうだな！全部食べちまいそうだ」



ｺｯｸ「お好きなものをお好きなだけ召し上がって構いませんよ」



仁王「おーおーAの目がキラキラしとるのう」




好きなものを好きなだけ…？



『トマトを食べなくてすむのでは…！？』



幸村「すみませーん、今度からこの子にトマト料理だしてくださーい」



『やめて…！』





ｺｯｸ「かしこまりました」



『かしこまらないでください』






…明日からトマト決定なの？地獄だわ





結局今はオサレなのを食べた、オサレな味がした





仁王「オサレな味って？」



『子供舌ではわからない味』

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