幸村妹Uｰ17での日常

１２話〜浦山しい太〜 ページ12

こんにちは！浦山しい太っていうでヤンス！


先輩達の姿が見たくて、こっそりこの合宿に来てしまったでヤンス



さっき山吹中の壇太一君と会ったので、今は２人で抜け道を探してるでヤンス





壇「…あれ？なんか聞こえませんか？」



浦山「え？」





『っ…ｸﾞｽｯ…』






浦山「ほっ本当でヤンス！しかも女の子の声でヤンス！」



壇「泣いているんじゃないですか!?」



浦山「それは大変でヤンス、探すでヤンス！」







女の子の声をたどって進んで見ると、見慣れた黄色いユニホームが見えた






浦山「あっあれは…！」




肩にジャージを羽織っている幸村部長



それに、銀色の髪が目立つ仁王先輩





浦山「ど、どうしてこんな所に…」



壇「ん？…もう１人いるです」



浦山「！っあの人は…」




前にこっそり撮ったという柳先輩に見せてもらった、幸村部長の妹さん…！





『…ﾋｯｸ…』



壇「な、何で泣いてるんです!?」






うずくまっている妹さんの背中を優しくさすっている仁王先輩



その妹さんを励ますように話しかけて、手を握っている幸村部長





浦山(あんな顔、見たことないでヤンス…)





仁王「……！…」



っ目が合ったでヤンス…！




壇「ばっばれたです!?」





仁王「しぃー…」(ﾆﾔｯ



仁王先輩は妹さんに気づかれないよう、人差し指を口元に当てた





幸村「…(ごめんね)」(ﾊﾟｸﾊﾟｸ



幸村部長も、口パクで伝えてきた






浦山「…ここから離れたほうがいいでヤンスね」



壇「…そうですね、戻るです」









僕の知らない先輩方の顔が見れたでヤンス



妹さん、早く元気になるといいでヤンスね









仁王「…(ていうか何で浦山がいるんじゃ？)」



幸村「…(知らない)」




『…(おさまってきた)』

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