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意識が朦朧とする中で、先輩や仲間たちが何か話しているが正直何も聞こえない。
いや、聞けないの方が正しいか。
ただ見えるのは、釘崎が泣いているのといつものすまし顔とは思えないくらいの伏黒の焦り顔。
『大丈夫、死なないさ』と言いたくても、安心させるように頭を撫でたくても、気力がない。
腕も上がらないし、話す気力もない。
ああ、そう言えば釘崎とプリクラ撮ってねぇな、、。
確か、伏黒におすすめの本教えるって言われたのに教えてないや。
そう言えば、虎杖と一緒に新しいゲームしようって約束したっけ。
真希先輩に、練習の組手誘われたのに結局出来ないかもなぁ。
パンダ先輩に借りたドリンク代まだ返せてないや、ごめんなさい。
棘先輩、、、大丈夫かなぁ。
結構出血エグかったけど、、まあ人のこと言えないけどさ。
もっと話したかったなぁ。
私は、横目で呪霊がいた場所を見ると、すぐ側でたかながぐったりと倒れていた。
出血が多い、、、多分もう、、、、。
私は最大限の力を振り絞り、たかなに向かって腕を上げた。
伏黒「!?!何してんだ!!安静に、、『、、、んね』、、、は、?」
釘崎「え、」
『ごめ、んね』
私がそう言ったあと、なんの事だが分からない2人は私が見ている場所を見た。
釘崎「っ、、!なん、で、頑張んなさいよっ!!あと少しで来るから、!!」
伏黒「何に謝って、、んだよ、、ほんとに、、」
そのまま私は意識が無くなった。
最後に見えたのは、いつの間にか雨が止んでたのか月の明かりに照らされた白髪だった。
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次からは、主の過去になります。
過去が終わったら、続編に行くつもりです。
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作者名:nano | 作成日時:2021年1月19日 23時