暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part１【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】 (ページ47)

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鷹岡ページ47

烏間「(訓練開始から4ヶ月目に入るに当たり、可能性のありそうな生徒が増えて来た)」

　ナイフを投げることも考慮しながらの立体的な戦闘を意識しつつ素振りする。

烏間「(磯貝悠馬と前原陽斗)」

　暇な時にはひたすらにナイフや銃で遊んで手に馴染ませたけれど、まだまだだ。やっぱり弱いなぁ、私。
　不良の中では強い強いと言われるけれど、武道家達の中に入ればずっと弱いし、京極組の皆々さんにもまだ及ばない。

　もっと頑張らないとなぁ。

烏間「(男子並のリーチと運動量を持つ片岡メグ。そして)」

　あ、空いた、と烏間先生に切り掛かる。

烏間「(手足のように自在なナイフ捌きと鍛えられた足腰を活用する肉弾戦を織り交ぜた攻撃を操る飛燕A)」

　お、これはダメだ。守りに入られちゃった。
　うーん、流石は先生、強いなぁ。

烏間「(この辺りがアタッカーとして非常に優秀だ)」

　諦めてまた素振りに戻る。
　放り投げて、掴んで、流れるように攻撃に移る。これが出来れば飛躍的に戦闘能力は上がるはずだ。

渚「ゴホッ」

　渚が投げ飛ばされた。
　うわ、大丈夫？

　そのまま授業が終わる。皆は先生の堅物さや仕事人間加減がお気に召さないらしい。
　去っていく後ろ姿を目線で追うと、何やら大荷物の横幅のある男が目に入る。
　え、誰？

鷹岡「やあ！今日から烏間を補佐してここで働くことになった鷹岡明だ。よろしくな、E組の皆」

　ニッコリと人好きのする笑顔を浮かべる。
　その印象は、近所とか、そこらにいるような気の良いおいちゃんに近い。
　だが、なんだろうか、この拭えない嫌な感覚は。

　私のカンというのは外れた試しがない。
　第六感が告げてくる。
　この男は危ないぞ、と。

磯貝「良いんですか？こんな高そうな」

　鷹岡明はお菓子を広げ皆に食べて良いぞと大盤振る舞いする。
　掴みはきっと、良いのだろうけど。

　帰ろう。