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尾行2 ページ13

えお「...どうする?」

「やばいやばい、あの顔こわい。お仕 置きされる...」

FB「来るんじゃなかったぁ...」

FBが包み込むように持っていたアイスコーヒーのグラスは、中身がカチカチに凍っている。

「きっくん、ちょっと偶然会ったふりして声掛けなよ。そんでちょこっとインキュバスオーラ放って、あの子を引き取りなよ。そしたらあろまが助かる」

K「えー嫌だよ、俺もあの子苦手なタイプだもん。」

えお「じゃあAちゃんが...ごにょごにょ」

「ええええ、絶対に嫌だ!!」

FB「多数決とりまーす!Aちゃんが行くべきだと思う人ー?」

「ひでええええええ」

ーーーー

3人にハ メられた私は、あろまを救うべく、2人の座るテーブルに近付く。そして、あろまの後ろから...

「あろま...?その女...誰...」

「A?!」

驚いたフリをしてあろまが振り返る。

「ひどい...もう知らない!」

両手で顔を覆って俯く。さすがに涙までは出せないので、精一杯悲痛な声で(小声で)叫び、店の外に走り出す。

「おい、A!待てって!」

後ろからガタガタと椅子の動く音がした。
えおえおの計画通り、あろまが追いかけてくるようだ。

店の外に出て、店が見えなくなるまで急いで離れる。
念の為、怪しまれないように振り返らずに歩くけど、あろまは私を見失ってないだろうか。


他の3人との待ち合わせ場所にした公園にたどり着くと、ニヤニヤ顔の3人が待っていた。

「もう!なんで私が!ひどない?!」

「酷いことされたのは俺なんだけどなぁ〜」

3人の表情が固まる。
ギギギ...と音が出そうなほどゆっくりと振り向けば、そこには般若ーもとい、吸血鬼(あろま)の姿が。

仁王立ちのあろまは、にっこり笑っていた。...目だけは、笑っていなかったけど。

あろ「お前ら、俺になんか言うことない?」

「「「「申し訳ありませんでした!!!!!」」」」


光の速さで土下座をして、あろまから許して貰えるまで、地面とお友達になる羽目になったのだった。

ーーーーーー

K「Aが一番楽しんでたぞ」

「余計なこと言うな!」

あろ「(...ヤキモチでも妬いてくれれば良かったのに)」

「??なんか言った?」

あろ「1週間奴 隷の刑だって言ったんだよ」

「な?!悪魔ー!!」


>>>

別に普通の短編でも書ける話だった。
新しく短編書くのも面倒だし、まあいいかな。
無理やり、みんなの人外感を出してみました。

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作者名:名無しの夢女子 | 作成日時:2019年1月8日 22時

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