好きだから/真白友也 ページ6
※アイスバース設定
アイスバースとは。
一般人の他に、アイス、ジュースという種族があり、アイスとジュースが結ばれると、3分以内にアイスは必ず死ぬという設定です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私には好きな人がいる。
けれど、その好きな人と結ばれることはないだろう。
だって、私は恋愛恐怖症。
私は、ジュースだから。
別に、彼がアイスかどうか、私は知っているわけではない。
けれど、私は彼に思いを伝えられない。
だって…………
私は昔、好きな人を殺してしまった。
付き合って2分半、たったそれだけ。
彼は、アイスだった。
そしてその時、私はジュースだと知った。
それから、私は人との恋愛は避けた。
恋心なんて、捨てて。誰も傷つかない。
そのはず、だった。なのに………
「友也くぅぅぅぅん！！」
「うわぁぁ来るな変態仮面んんんん！」
私は、日々樹先輩から逃げ回る、真白友也くんを、好きになってしまった。
怖い。
また、人を殺してしまう。
＿＿＿＿＿＿＿＿嫌だ、もう。
こんな私が、大嫌い。
誰か、私を助けて。
「先輩、大丈夫ですか？」
「あ、真白、くん…。」
「友也で良いですって。それより先輩、何か悩み事ですか？俺で良ければ、相談に乗りますよ？」
「え、えっと………。」
言えない。
あなたの事で、悩んでたなんて。
「う、ううん。なんでもないよ。」
「そうですか？それなら良いですけど……。」
「うん。じゃあ、私はこれで………。」
「あ、待って下さい！」
「ん？どうしたの？」
「あの、その………。先輩、俺と付き合ってくれませんか！」
「！？」
付き合う…？
私と、友也くんが…？
それは＿＿＿＿出来ない。
「え、あ、あの、その………ごめんなさい。私、友也くんとは付き合えない。」
「そう、ですか………。」
「うん。それに、友也くんはアイドルだよ？アイドルは恋愛禁止、ね？」
「………はい。」
「じゃあ、私、行くね。」
「あ、ありがとうございました、先輩！」
友也くん、好きだよ。
こんな、ダメか私で、ごめんね。
ジュースで、ごめんね………。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美月 | 作成日時：2017年6月21日 23時
