私はもう必要ないんだ

41-美和side- ページ42

今日は私達の結婚式

やっぱり内装は弥衣に任せて正解だったわね

センスがその辺のプロよりいいもの

今日まで楽しみにしてたけど予想以上ね

あのドレスも弥衣に似合うと思って買ったけど着てくれるかしら

弥衣に会うのが楽しみね

今日のメインは結婚式かもしれないけど私の中では弥衣に会うこと

コンコンッ

あら、来たかしら

美和「どうぞ」

そう言うと私の大切な家族が入ってきた

けど、弥衣の姿はなかった

絵麻「美和さん」

美和「え、あら、やっぱり予想通りね」

絵麻「あの、ドレスありがとうございました」

美和「いいのよ。それと私のことはママって呼んでほしいわ」

そう言うと絵麻ちゃんははにかんで笑った

確かに可愛いと思う

それでも、弥衣の事が気がかりだった

だって私の初めての娘だもの

美和「ねぇ、雅臣。弥衣は？」

雅臣「え、その…」

右京「実は…」

私は右京の話を聞いていた

衝撃的だった




美和「置いて来た?!」

椿「いや、母さん落ち着いて。てか、弥衣が飛び出したんだって」

美和「椿、普通は探すでしょ？なのに誰も探さなかったって…」

一番弥衣に来てほしかった

誰よりも頑張ってくれた弥衣に

そして、誰よりも再婚を反対してた弥衣に

再婚に反対してたのは知ってた

だからこそ今日来てほしかった

大丈夫だよって

安心させてあげたかったのに

要「母さん…別に弥衣がいなくても式はできるじゃない」

梓「そうだよ。母さんがいたらいいんじゃないかな」

なんでそんなに無神経なこと言えるの？

弥衣がいなくてもいい？

私は弥衣にいてほしい

美和「私は弥衣がいないと嫌。式はできるけど家族は欠けてる」

右京「確かにそうかもしれませんが、弥衣は来たくなかったのでは？」

昴「だよな」

来たくなかった？

美和「違うでしょ？もし弥衣が来ないなら、それはあなた達が弥衣を来れないようにしたことになる。弥衣をどちらの車に乗せるか揉めてたなんて…弥衣は物じゃないのよ?!」

弥衣にはどうしても来てほしい

電話してみようかな

美和「私、もう少し準備するから」

右京「あ、はい、失礼します」

バタン

出ていったわね

美和「弥衣、電話出てくれるかしら」

私は弥衣に電話をかけた

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