【◇】手を伸ばしても... (ページ27)

今日:5 hit、昨日:16 hit、合計:30,186 hit

26 ページ27

御幸side

別れてから、俺は後悔ばっかりしてた。

なんで別れちまったんだろ…

なんで手離したんだろ…

お前が好きだったのに。

でも、切り替えてせっかく忘れたはずだったのに…

そして、下を向いて、

自信なさそうに、

呟いたくらいの大きさの声が、

俺の心の扉をこじ開けた。

御幸「っ…//」

気付いたらAを抱きしめてた。

御幸「ドッキリだったら許さねぇからな…//」

A「一也…////////そんなわけないじゃん…ばか」

久々のAの匂い。

俺の腕の中にいる。

御幸「ごめんな…もう絶対離さねぇから…」

A「一也が離してもしがみつくし…//」

御幸「ばーか」

A「ば一也」

2人して笑いあった。

Aの顔は真っ赤で、多分俺も真っ赤。

御幸「俺さ、Aが稲実にいって、鳴に嫉妬してたんだ…Aは野球で稲実にいったのに、もしかして鳴と…って。

それで、連絡もあまりとらなくて…

ごめんな、」

A「そう、だったんだ…」

御幸「ごめんな…」

A「もういいよ。」

掴んだこの手を絶対離さないと誓った。