【◇】手を伸ばしても... (ページ22)

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倉持side

倉持「お前さー、秋保のこと正直どーなの？」

御幸「は？」

倉持「好きなの？」

御幸「いや、違うけど」

倉持「ふーん。成宮と秋保って付き合ってんのか？」

…ん？待てよ。

倉持「お前この前、成宮が秋保のこと好きなのずっと知ってたって言ったよな？」

御幸「え？なんのこと？」

とぼける御幸。

倉持「お前絶対秋保と何かあったろ！」

御幸「何かってなんだよ…(鋭すぎねぇかこいつ。)」

倉持「絶対もっと前から知り合いだったろ」

御幸「…はぁ」

観念したかのように御幸は頷いた。

倉持「じゃあ何で最初会った時初めて会ったふりしたんだよ？」

御幸「いや…」

倉持「付き合ってたとか？ヒャハハんなわけねぇか！お前があんな可愛いやつと…」

御幸「っ///////////」

御幸の顔がかあっと赤くなった。

倉持「え、まじかよ」

それで他人行儀だったわけか。

倉持「何年前の話？」

御幸「…中2から高1の最初くらいまで」

倉持「まじかよ！？それって割りと最近くらいの話じゃねぇかよ！」

御幸「そうだな」

珍しく御幸が自分の過去を話した。

それは、吹っ切れていないからなのか？

倉持「何で別れたんだ？」

御幸「割りと普通な別れ方だったぜ？」

倉持「なんだよ」

御幸「そこまでは教えねぇよw」

少し笑った御幸だったが、吹っ切れていないように見えた。