tear4.過去 ページ4
夕日が眩しい夏の日の夕方だった。
リトルの練習が終わって、一人歩いて帰っていたときのことだ。
すぐに家に帰っても暇なので公園でのんびりしてた。
すると、一人泣いている女の子が現れた。
多分同じくらいの年。
あんまり泣いてるものだから放っておけなくて、声をかけてみた。
御幸「どうしたの？」
女の子「うわぁぁん」
御幸「大丈夫？」
女の子「うぅぅ」
ひたすら泣き続ける女の子。
御幸「うーん...」
ずっと泣いてる。
御幸「俺、一也っていうんだ！なんかあったなら話聞くよ！名前なんて言うの？」
女の子「うぅぅ、A...ぐずっ」
泣きながらようやく聞いたその名前。
御幸「A、どうしたの？」
A「お家に帰りたいのぉぉ！」
御幸「家？」
小学2年生だから一人で帰れるだろって思った。
でも、純粋に泣いてるこのこを放っておけなかった。
御幸「じゃあ一緒に帰ろっか((ﾆｯ」
A「？、うん」
手を繋いで、公演を出た。
御幸「家どこなの？」
A「あっち。」
御幸「あ、わかるの？」
A「うん。」
御幸「...。ま、いっか。帰ろ？」
A「うん。」
御幸「お父さんとかは？」
A「パパはお仕事」
御幸「そっか。あ、Aって名字なんて言うの？」
A「成瀬」
御幸「成瀬A？俺は、御幸一也」
A「一也くん...」
御幸「そう」
A「一也くん、、ありがと」
御幸「え？」
A「A、ずっと泣いてた。一人で寂しかった」
御幸「？」
A「一也くんいなかったら、ずっと泣いてた。いてくれてありがとう」
すぐ隣で笑顔で言われたから、
御幸「//おう。」
御幸一也、小学2年
7歳にして一目惚れしました。
これがAとの出会いだった。
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作者名：ふー | 作成日時：2017年12月18日 23時
