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tear13. ページ13

待ち合わせの場所に着いた俺は目を疑った。


人が倒れていた。


見間違えるはずがない…




俺は傘を落とした

すぐに駆け寄った。


雨に濡れたAが苦しそうに倒れていた。



御幸「A…!A…!!」


パニックになった俺はどうすればいいかわからなかったが、とりあえず救急車を呼んだ。


普段人通りの少ないこの公園はこの雨のせいで全く人はいなかった。




御幸「なぁA…これからデートするんだろ?
寝てねぇでさっさと起きろよ…?A…」


反応はなかった。


意識もなかった。



でも、そこには確かに、俺の腕の中で寝ているAがいた。



.



救急車が到着して、病院に搬送された。
もちろん俺も救急車に乗った。


.



手術室から医者が出てきた。
手術室の前には俺と、Aの父親がいた。

母親はAが幼い頃に病気で亡くなったらしい。




医者「手は尽くしましたが、意識が戻るかどうかはわかりません…」



こんな時なのに俺は妙に冷静だった。

あぁ、これってよくあるよな。
ドラマとかで。そんな事を考えていた。



Aの父親はすぐに病室に向かった。
俺もあとに続いた。



.


.



Aの意識が戻ることはなかった。

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作者名:ふー | 作成日時:2017年12月18日 23時

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