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その9 ページ11











「……着いたぞ。」








そう言ってシートベルトを外した。





助手席に座った私は,アイツの顔を見ないように席の上で体育座りで膝に顔を埋めていた。








私が盛られたのはきっと媚 薬だ。






きっとだらしない顔してるし。




何より今アイツの顔見たら正気でいられなくなりそう。








降谷が私のシートベルトも外して,顔を覗き込む。









「おい,大丈夫か?」





「大丈夫に見えないでしょ…」







プイッと顔を背けて,窓のほうを見る。




怒ってるとかじゃなくて,今は純粋にアイツの顔が見れないんだ。









「……助けるのが遅くなったことは謝る。だからこっちを見ろ。」








溜息を付いて降谷はそう言った。




私の頬を片手で持ち,ぐるっと自身のほうに向かせた。







力のはいってない私は,いとも簡単に降谷の顔を見てしまった。









熱くなっていく顔。



生理的に出る涙。



自然と上目遣いになってしまう自分。








降谷の目が開かれるのが分かった。



パシッと手を振り払い,再び窓を見て力の入らないてでドアを開けようとする。




無論,盛られた私がドアを開けるなど…それは叶わないわけだが。









「…今,降谷の顔見れない。」





「だから,悪かったって。」







「……違う」








私は,顔を少しだけ降谷の方に向いた。




降谷は困った顔をしていた。






怒ってなんかない。


あんたのせいじゃない。


薬に気がつかなかった私のせい。























「…今,降谷のこと見たら……






ふ、降谷に抱かれたくなっちゃうから…!」


















ガッ






「っ」







ドアノブをガチャガチャする私の手を私の頭上で押さえつける。





赤くなった降谷の顔。




それを見て私は目を見開いた。









「…煽るなよ」








降谷はそうつぶやいて,私にキスをした。





何度も何度も。




角度を変えて。







私もそれに答えるように口を開き,彼の舌を受け入れる。




何時もなら,絶対そんなことしないのに。




薬のせいで可笑しくなってる。







セットした髪をかき上げる降谷に見惚れながら,



全ては薬のせいにして,彼に体をゆだねた。















======



こんにちは。



順位ありがとうございます!





上手く書けているでしょうか……?汗



これからもよろしくお願いします!




出来れば評価を……(小声)

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ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら「おっふ…」ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
- 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ? (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海獅子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月7日 14時

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