【カゲプロ】実験台の少女はカノさんと××したいようです(カノ)

６・脱出 ページ6

「家族」でいつも、馬鹿みたいに夢を語ってた

「この研究所から、いつかきっとぬけだそうって」


家族でいても、外にいかなきゃ希望は無いんだって


みんなで一緒に暮らすんだ


赤い煉瓦の家でも建てて。


私たちはまだ子どもだし、夢も希望も多分ある


いままで虐げられてきた分、カミサマもきっと味方してくれるだろう



皆で脱出の計画を立てるのが、最近の私たちの楽しみだった






馬鹿だなぁ




家族とさえいられれば幸せだったのに





少なくとも「あの日」を先送りにできたのに







あんまり幸せすぎて忘れてたんだ


監視カメラ、たくさんの機械


そのすべてが私たちの行動を監視していた


当然脱出なんて成功するはずがない。





研究員「今日から飲む薬を変えてもらう」


そういって手渡された薬で


私のつまらない人生は大きく変わってしまった

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