11話 ページ12
それから2年間、私達は毎日サボらず鍛え続けた。様々な筋トレも、1日最低15キロの走り込みも対人格闘も・・・
そしてついに、今日が訓練兵団へ入団する日となった
私が起きたのとほぼ同時にAが朝ご飯を作り終えてこっちに向かって来る
それが2年前からの習慣になっていた
Aが私の隣にダイブして来る
『ナナバ、おはよう!・・今日だね』
Aは少ししんみりした顔をした
・・・そうだよね
Aでも命がけの兵士にはなりたくないと思っているからこういう顔をしているんだよね
ナナ「そうだね。どんなに怖くて辛くても頑張ろう。私も一緒だよ!」
私は励ましの言葉をAにかける
笑顔で返してくるが、しんみりした顔はそのままで、うなだれながらため息をつき始めた
『はぁ・・・うん、ありがとうねナナバ。気にかけてくれているんだよね・・でも、違うの・・そういうことじゃなくて・・・』
Aはうるうるした目で私を見てきた。水晶みたいに綺麗な涙を溜めて、私が思っていたことと全然違うことを言った
『・・・せっかくこの小屋作ったのに・・』
ナナ「・・・え?!そこ!?」
『うん、そこ』
・・・確かにこの小屋はすごくいい作りになっている
しかも、それを建てるのにAも加わった手作り
そう考えるとAがそう言うのに納得が出来る
・・・でも・・ね
ナナ「A、今日から兵士になるんだからしっかりして! 、ね?」
・・・今日から兵士なのになんでそこなのおぉぉお!?
今日から命がけなのになんでその事より小屋なのおぉぉお!? 小屋を気にするくらいなら兵士やめて違う仕事をすればいいんじゃないの!?給料少なくて家計がギリギリでもさ!
私は心の声を押し殺しながらAに笑顔で言う
すると、Aは目をキラキラ輝かせて、私の両手をパシッと強く握る
『そうだね!ナナバの言う通りだよ!そう!その通りッ!この小屋なんて気にしている場合じゃない!』
Aは目を金塊のようにキラキラ輝かせて言う
・・・私は予想した
Aはそのあと言う何かすごい発言に対して目を輝かせていると
『だって、兵士の服装のナナバは絶対よだれが垂れまくるほどかっこいいし、兵士のナナバと朝から晩までずーーっと一緒だなんてパラダイスよ!フフフフフフッ!』
・・・やっぱり
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たなりの - めちゃくちゃおもしろかったです!続き待ってます! (2019年6月16日 12時) (レス) id: 53fec439c4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ椿 - 正体不明の人さん» な、なんか…すみません…まぁ、夢小説なので許してください… (2018年7月31日 16時) (レス) id: cdf66ab1c0 (このIDを非表示/違反報告)
正体不明の人 - 怒ると髪色変わるのは人間として可笑しくないですかね…? (2018年7月31日 10時) (レス) id: 48a9418dfb (このIDを非表示/違反報告)
ナナ椿 - ですよね!ナナバさんの姉の設定を見たことが無かったので作りました!第一号ですよ!えっへん! (2017年8月31日 4時) (レス) id: f070b673a1 (このIDを非表示/違反報告)
まさ - ナナバさんの姉の設定が面白いですね!応援しています! (2017年8月31日 3時) (レス) id: f298148943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ椿 | 作成日時:2017年8月12日 16時