嘘の塊〜【黄瀬・青峰・赤司】完

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貴「青峰君、黄瀬君...ありがとう！！
私...ちょっと...」

青「行くんだろ？赤司んとこ」

黄「行ってらっしゃいっス！！！」

貴「うん！！！」





私は征十郎の後を追うように教室を出た。







貴「征十郎ー！！！」




私は廊下で叫んだ。




赤「廊下で叫ぶな(笑)うるさいぞ」

貴「あ...ごめん...」



征十郎は私の方に寄って来て
頭を軽くポンポンして...



赤「僕たちは仲間だ。
これからは一人じゃないよ。
いつだって僕たちがいる。
だから過去に囚われる必要はない。
分かっているな」

貴「うん...征十郎。
本当にありがとう...」

赤「授業が始まる。
早く教室に戻るんだ」

貴「うん！わかった！」




征十郎と別れ...私は教室に戻った。

征十郎がいてくれれば...
何も怖くない。
そう思える存在感があって

征十郎ともっと一緒にいたい。
征十郎の近くにいたいって...
素直に思う。




教室に戻ると...
もう先生がいて...



先「遅いぞー！！早く席につけ！
...大丈夫か？」




” 大丈夫か？ ”

あの時...先生に一番言って欲しかった言葉。

あの時とは違うんだ。
そう実感出来た...。



貴「すみませんっ...！」


私は小走りで席に戻った。





席について窓の外を眺めると...

校門にはすごい人...

たくさんのカメラもある...報道陣...？

青峰君...学校も報道されたって言ってたし
そりゃ...報道陣も集まるよね。




たくさんの報道陣の先に見える
カラフルな色の髪...


キセキの世代のみんなと黒子君...
そしてtaigaだ...。



みんな...





自然と涙が頬を伝う。

私...日本に来て良かった。
帝光に来て良かった。

何よりも...何よりも...

みんなに会えて良かった。





何を言われたのか...
征十郎の圧なのか...

あんなにたくさん集まった報道陣が...
次々と帰って行った。





私は勢い良く席を立ち上がり...


貴「先生！！私...一限目サボります！」

先「ちょっ！！おいっ！！」


先生の言葉を無視して...
私は教室を飛び出した。



向かう先は...もちろんっ！！




貴「み、みんなっ〜！！！」




私の声で一斉に振り向いたみんな...



赤「A、授業始まってるはずだ」

貴「それ...そっくりそのまま返す(笑)」

赤「それもそうだな...(笑)」




みんなの優しさが...
心に染みて...胸がいっぱいになった。




青「バーカ！泣いてんじゃねぇよ！
お前は笑ってりゃいい。
それが俺たち全員への恩返しっつー事だ！」

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