嘘の塊〜【黄瀬・青峰・赤司】完

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学校に馴染み初めて...


友達と呼んでいいのかは分からないけど...
友達らしい人たちもできた。




本当に私...変われるのかもしれない。
そう...浮かれてたのかもしれない。




いつも通り学校に行くと...


何？


いつもより騒がしい。
そして感じるみんなの視線...

この感じ...経験した事ある。

忘れた事ない。
忘れる事も出来ない...
あの時と...同じ。


何で...？

何が起きてるのか...本当は知りたくない。

だけど多分...いや...絶対...


バレたんだ。


” 不倫の親の子供 ”だって。





バレたらもう仕方ない...

一度経験してるんだ...何も怖くない。

また0に戻るだけ。
一度は全てを捨てたんだから...
だから...何も怖くないはずなのに



何で...こんなに震えが止まらないんだろう。




震える足を押さえながら
一番騒ぎが大きい...教室に入ろうとした時...





” グイッ ”


誰かが私を強く引っ張った。





青「今は入んじゃねぇ...」

貴「青峰君...」


そう言って青峰君は震える私の身体を
優しく包み込んだ。


貴「...何が起きてる...の？」

青「知りてぇか...？」

貴「どうせ...分かる事だから...
今...教えて欲しい」

青「お前...テレビ見てねぇんだな...」

貴「テレビ？あー...うん。
基本的に...見てない...」

青「...だろーな...
お前の母ちゃん...有名なハリウッド俳優と
不倫して子供出来たらしい...」

貴「そう...なんだ...
でも...何で私のお母さんって...
青峰君知ってるの...？
顔も...名前も教えてないよね...？」

青「有名なハリウッド俳優だぜ...？
不倫だし...世間の怒りのせいで
かなりの情報が流出してる。
お前の写真も...お前が日本にいるのも
この学校にいるっつーのも...
全部報道されたんだよ」

貴「...ぜん...ぶ...」

青「心配すんじゃねぇ。
お前は何も悪くねーよ。
何言われても堂々としてりゃいい」

貴「...そんなの！
無理だよ...無理に決まってる。
また全部...無くなる...
誰も...いなくなる...
もう...この学校にもいれない...」

青「バカじゃねぇの？
誰もいなくなんねぇよ。
俺も黄瀬も赤司も...みんな。
ここはお前の居場所だろーが」



こんな事...言われたの初めてだ...
あの時は...一瞬で全てを失った。



貴「青峰君...」



私は...青峰君の胸の中で声を出して泣き続けた。
青峰君は優しく抱きしめたまま...
私にずっと付き合ってくれた。






青「...落ち着いたかよ」

貴「...ごめ...ん。ありがと...」

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